インターンシップ体験談
Internship
東京大学大学院 工学系研究科(2007年3月卒)
私が(株)エリートネットワークと出会ったのは、学士会館での新卒向けの合同説明会においてでした。就職活動を始めたばかりで目当てもないまま入室すると、入り口付近に構えていた同社のブースでお声を掛けて頂きました。聞いたことのない社名でしたが、とにかく色んな企業の話が聞きたかったので、説明を受けてみました。その時に見た紹介ビデオが印象に残っています。いくつもの大手企業の本社を訪ねる姿、転職が成立した方とのおしゃれなレストランでの「おめでとうランチ」の光景、社内ミーティングの様子を見る中で、「様々な企業を相手に仕事が出来る」「人の人生を左右する重要な仕事でやり甲斐がある」「少数精鋭の組織の中で自分の存在感を引き出せる」と考え、就職先として興味を持ちました。
その後、銀座のオフィスへ会社訪問に行きました。説明会では聞けなかった業務の詳細を丁寧に教えて頂きました。そして生の(株)エリートネットワークをもっと知るためにインターンシップをしてみないかと誘われました。Webへのデータ入力の仕事なら色々な企業を知ることが出来るために就職活動にも役に立つというおまけ付きです。答えはもちろんイエス。早速その日の午後に改めて面接をして頂き、インターンシップ生として働くことになりました。
私が主に行なった仕事はWeb入力といい、各企業からの求人案件を(株)エリートネットワークのホームページへアップデートすることです。この仕事によって得られたものを以下に挙げます。
まず一つは、数多くの企業の名前を知ることが出来たことです。(株)エリートネットワークの顧客企業は、たとえ大企業であっても我々学生が普段あまり名前を聞かないような会社も数多く存在します。それらの企業が法人相手の業務を行なうB to Bの企業だからです。我々が普段の生活で目にするのは一般消費者を相手にしたB to Cの企業だけで、その中でも特に大手だけです。サービス・商品名は知っていても正式な企業名はWeb入力の仕事をして初めて知ったという企業も多数あります。
二つ目はそれらの企業の今後の戦略を、門外漢ながら若干なりとも垣間見ることが出来たことです。中途採用の求人では即戦力が求められます。インターンシップでは各企業が自社のHPでは公開しないような求人案件の入力を任されることもありました。それらの案件では、仕事内容や求められるスペックがより具体的に書かれています。それを見れば、企業が今力を入れている分野、あるいはこれから力を入れようとしている分野を知ることが出来ます。就職活動で説明会を回っているだけでは、とうてい分かり得ない生きた情報です。
(株)エリートネットワークでのインターンシップが最も役に立ったのは自分の進路の決定においてです。インターシップを始めた当初、私は業種も職種も絞り切れていませんでした。どんな仕事が自分に合うか、自分が何に興味を持てるのか分かっていませんでした。そんな中、Webへのデータ入力を続けていると、自分はメーカー(製造業)の求人案件を入力するのが特に楽しいことに気づきました。自分の能力と経験を生かしてメーカーに転職するような人に憧れを持ちました。それならば、自分がそういう人間になろうと決意しました。そして私はサービス業である(株)エリートネットワークではなく、メーカーを就職先に選びました。そして結局は他の多くの学生同様に大学の推薦応募によって内定を頂きました。しかし私は(株)エリートネットワークでのインターンシップを通じて多くの企業を見て多くの求人案件という選択肢の中から、この会社の理念・社風が自分に一番合っていると納得した上で決めています。イメージだけで決めたわけではなく、理系だからとりあえずメーカーへという安直な選択をしたわけでもありません。そのため内定後に「本当にここで良かったのだろうか」という悩み・後悔は全くありません。この点は就職して働き始めても重要になると思います。困難な仕事や人間関係の悩みに直面しても逃げることはありません。自分の選択肢は間違っていないと確信出来ているから、絶対に乗り切れるのです。
個人的な話ばかりになってしまいましたが、私はこのような形で(株)エリートネットワークでのインターンシップを活用させて頂いたことになります。Webへのデータ入力は比較的単純な作業に見えますが、取り組み方次第で何倍にも価値が増す仕事だと思います。世の中のモノ、サービス、会社、仕事に興味を持つ学生にとって特にお薦めしたい仕事です。