インターンシップ体験談
Internship
早稲田大学大学院 文学研究科 修士課程(社会学コース)(2016年3月卒)
公務員試験を目指して早くも勉強を始める友人。スーツを着て企業をまわる先輩方。まだまだ先の話と思っていた 「就職活動」 は、大学に入学して間もなく身近な問題として私に迫ってきました。就職活動に関して、それ以前にそもそも世の中にどのような業種・職種があるのかということについて具体的なイメージを持ち合わせていなかった私は、何から手を付ければよいのかわからずに、漠然とした不安を感じていました。そんな時に目に飛び込んできたのが、(株)エリートネットワークのインターンシップの募集記事でした。
「求人情報サイト制作アシスタント」 として求人票の入力をしていたら、たくさんの企業の名前を知ることができるだろうし、それを通じて業種や職種についての知識を増やすことができるだろう。それに、オフィスの中で働かせてもらえたら 「職場」 というものの雰囲気や社会人としての立ち居振る舞いを肌で感じながら学ぶことができるだろう。このようなちょっと真面目な理由と、「銀座のオフィスで働くってカッコイイ!」 というだいぶミーハーな理由とに背中を押されて、(株)エリートネットワークの門を叩いたのでした。大学1年生の秋のことです。
無事に採用され、迎えた初出勤の日。業務内容についての説明を受ける中で、アシスタントとはいえ、自分が入力した内容が会社のホームページにそのまま反映される。入力ミスがあれば、それは会社として誤った情報を載せてしまったということになる。「だからよく注意して、責任を持って取り組んでね」 と言われたことを今でもよく覚えています。インターンシップを始めたばかりの、環境に不慣れであるがゆえの緊張が解けた後も、常に程良い緊張感を持って務に臨むことができたのは、最初にしっかりと 「仕事に対する責任」 を自覚させるような説明をして下さったから――言い換えれば、最初からひとりの社会人として私を扱って下さったからであると思っています。
学生に対しても責任を持って仕事をすることを求めるという意味で、(株)エリートネットワークのインターンシップはある種の 「厳しさ」 のあるものだと言えるかもしれません。しかし同時に、社員の方々が丁寧できめ細やかな指導という 「優しさ」 をもって、学生を育てて下さる場でもあると言うことができます。社員の方々は、どんなに忙しい時であっても質問をすれば必ず手を止めて答えて下さいますし、成果物を確認して改善点を見つけた場合には具体的に指摘しつつ指示を出して下さいます。こうした環境の中で業務を続けることで、スピード感を持ちつつも慎重に、正確な仕事をするという姿勢が身につきましたし、社会人としてのコミュニケーションの取り方、振る舞い方なども学ぶことができたように思います。
(株)エリートネットワークでは、転職カウンセラーの方、サポートスタッフの方、そして私がお世話になっていたWEBスタッフの方とが皆ひとつのオフィスで働いています。単にそれぞれが自分の仕事をこなす、あるいはノルマ達成を目指すというのではなく、三者が活発にコミュニケーションを図り、より良い形を模索しながら業務に当たる様子からは、仕事におけるチームワークとはどういうものか、仕事に臨む姿勢とはどうあるべきかといったことを間接的に学ぶことができました。また、PCに向かって求人票の更新を行っている間も耳に飛び込んでくる様々な情報――たとえばベテラン転職カウンセラーの方から新しく入ってきた方へのアドバイス、スタッフの方の丁寧且つ的確な電話応対、など――からも、多くのことを学んでいたように思います。
就職活動への漠然とした不安がひとつの動機となって(株)エリートネットワークのインターンシップを始めた私でしたが、大学3年生の冬、いざ進路を選択するとなった時には大学院に進むことを選び、就職活動を行いませんでした。それでも就職先を探す友人たちの話題に付いて行くことができ、また卒業後久し振りに再会した友人たちの仕事の話を少しは自分の身に引き付けて聞くことができたのは、インターンシップでの経験があればこそのことでした。
(株)エリートネットワークでの経験が、まさに 「実社会を知る」 経験になっていたのだと思います。そして修士課程を終えるにあたって、大学4年生に混ざって就職活動を行うということになった時にも、インターンシップで養われた求人票や企業の情報を読む目、社会人としての振る舞いなどは間違いなく私の支えとなりました。周りからはやや遅れての就職活動でありながら、納得のいく結果を得ることができ、安堵すると共に様々な経験を積ませて頂いたことに感謝の想いを新たにしました。
私は実に6年半もの間、(株)エリートネットワークでお世話になりました。ここまで書き尽くせないながらも振り返っている中で、改めて貴重な経験をさせて頂いていたことに気付かされました。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
最後に、インターンシップをしようかどうしようか迷っている学生の皆さんにメッセージを送ります。
(株)エリートネットワークでのインターンシップは、同い年の仲間たちとワイワイ楽しく盛り上がる、という類のものではありません。ですが、社会人に囲まれながら真剣に仕事をする、というところには別の楽しさとやり甲斐があり、数多くの発見と学びがあります。また、長期に渡ってじっくりと腰を据えて何かに取り組むという経験は (それ自体も貴重なものですが)、自分の強み (弱み) を見つけ、それを伸ばす (克服する) 機会になりえます。大学生のうちから、また大学院生になってからも、こうした経験を積むことができる場にはなかなか出会うことができないのではないかと思います。そうした中でこの募集記事に巡り合い、また私の 『インターンシップ体験談』 を読んで下さった貴方が、飛躍を遂げるチャンスを掴んでくれることを祈って、結びとしたいと思います。