インターンシップ体験談
Internship
早稲田大学大学院 創造理工学研究科 経営システム工学専攻(2018年3月卒)
きっかけはOB訪問でした。
大学院修士1年の12月、就職活動という言葉が頭に浮かび始めつつも、現実を直視できずにいた私に、教授からの急な依頼でOB訪問の担当になりました。
年明け前にまずは連絡を、と思っていたのですが、なかなか連絡不精なもので、結局、研究室のOBである(株)エリートネットワーク毛利さんに連絡を差し上げたのは大晦日でした。
その後やり取りを続け、年明け1月の中旬頃にOB訪問会を開催することになり、場所を確保したり人を集めたりして、開催に至ったわけですが、担当の私の力不足もあり、多くの学生を集めることは出来なかったことを覚えています。
しかし、その日の毛利さんの話を聞く中で、インターンシップを募集していること、インターンシップを通じて企業のことをよく知ることができること、に関心を持ちました。
就活という名目で企業研究するよりも、仕事の一環で企業を知る方が記憶に残り、結果的に就活時に役に立つのではないかという考えから、インターンシップに応募することにしました。
面接に向かう日、最後に銀座を訪れたのはいつだったかを考えていました。普段、足を踏み入れることのない、日本有数の高級な街というイメージがあった私にとって、地下鉄の銀座駅に降り立った途端に居心地の悪さを感じました。
いつもの気構えで大丈夫だという気楽さと、面接前特有の緊張感がない交ぜになりつつこれから始まる面接において、慣れないスーツに身を包む私はどう見えていたのでしょうか。
それでも、自分自身の思うことを語り、それらを受け止める面接官の姿勢には、とても安心させられました。面接の最後に代表取締役である松井さんが現れた時の印象は、エネルギーを感じる人だと思いました。
松井さんの強く確かな言葉は、仕事への熱意、あるいは使命感を感じさせられるものでした。結果的に、私は面接に合格し、インターンシップをすることが決まりました。
このような経緯から始まった仕事は、決して楽なものでありませんでした。
扱っている内容が候補者の情報や企業の求人情報であるため、情報の扱いは最大限慎重にならなければいけません。初めのころの主な業務は入力作業で、誤った値を入力しないように注意して取り組む必要がありました。慣れない仕事に手間取る私でしたが、情報管理チームの皆さまから親切で的確な指導をしていただけたため、前向きに業務に取り組むことができました。
(株)エリートネットワークで働く社員の皆さまは、切り替えの良さ、あるいは状況に応じた判断力の高い方が多いと感じました。
優しく指導する時と厳しく指導する時。気楽な会話をする時と真剣に話し合う時。しっかりと使い分けて仕事に取り組む様子は、仕事への真摯な姿勢が故だと思いました。そんな社員の方々と共に仕事に向き合えるため、出勤前には「働きたくない」という怠惰な意識があったとしても、勤務が始まった途端に「よしやるぞ」という意思を持って働くことができ、退勤時には「今日も一日頑張った」という達成感が得られる心地良さがありました。
言葉の中に軽快さと鋭さを兼ね備え、誰にでもフレンドリーな態度で接する汲田さん。頼りになるし頼りにしてくれる、「母」よりも「女将」という言葉が似合いそうな田中さん。普段はそれほど口数が多くないけれど、丁寧な受け答えときめ細やかな優しさを持つ佐藤さん。席の関係でなかなか交流する機会に恵まれなかったけれど、これから社内で本領発揮してくるという予感のある小栗さん。直属の上司であり、最もお世話になった同じ研究室の血を受け継いでいる毛利さん。その他、社員のみなさんや同じWebインターンのスタッフの皆さんと共に働いた1年間は、大変豊かで実りのある期間でした。
インターンシップを終えて「仕事に前向きに取り組む」、それがこの1年間で社会人に最も必要な素養であると感じました。前向きにというのは楽しむ姿勢のことですし、向上心を持つことですし、真剣に取り組む意欲ですし、諦めない態度のことでもあります。そして、前向きな意識を継続できる環境が、(株)エリートネットワークにはあると思いました。社会人として働く前に、社会人の働き方を身近に感じることができたことは幸運なことでした。インターンシップを体験しなければ得られなかったことだと思います。
このような体験をさせていただいたことをこの場を借りて感謝申し上げると共に、今後の(株)エリートネットワークのますますの発展をお祈りしております。