インターンシップ体験談
Internship
早稲田大学 文化構想学部(2020年3月卒)
大学3年生の春、2年後に社会人になろうとするにあたり、自分の無力さに不安を覚え、インターンシップを考え始めました。
私の大学生活は所属するオーケストラでの活動が大きな比重を占めていました。私なりにオーケストラ活動に真剣に取組む一方で、漠然と将来は民間企業で働きたいという考えがありました。大学で出会う友人は金融業界や商社等を志望している人が多いのですが、私の両親が公務員という事も関係しているのか、友人の将来について考えている事を聞いても私にとってはあまりにも縁遠く思え、同時に私自身に民間企業で活かせそうなセンスの無さを感じ、恥ずかしく感じるようになったのです。
これを機に、大学で多くの時間を費やすオーケストラ活動での感性的な、表現力の追求とはまた違う、ビジネス性や論理性を少し鍛えつつ、民間企業の文化に馴れたいと思い始めました。そこで学生でも社員と同じ環境で働く長期インターンシップを考えたのです。現在、長期インターンシップは多くの業界で実施されていますが、自然と多様な民間企業と交流の機会が多くなるだろうと、人材紹介会社を見始める中で、(株)エリートネットワークと出会いました。
仕事内容と学び事務職として採用され、社員の方の事務的なサポートがメインの業務となりました。具体的には、お取引先の情報管理や、場面にあったメール対応、時には社長の秘書業務等で、全般的に臨機応変な対応が求められました。インターン生も一日に多くのお客様の対応をするため、一つ一つの業務のスピードが重要になります。しかし、人材紹介業というお客様の将来を大きく左右する業務の中では、少しの事でも私のミスで誰かの一生を悪い方向に変えてしまうかもしれないと、常に緊張しつつ業務に取り組んでいました。次にこの業務をやろうと自分で決めていても、急遽他にやらなければならない業務ができることもしばしばあります。ミスをしない事を絶対第一に、一度深呼吸をしてすべき多くの業務を俯瞰し、自分の中で優先順位を付ける癖を身に付けました。
個人的な学びとしては、一つ目に相手に対して誠意を持つ大切さです。事務職は社内で業務に当たりますが、慌ただしく動く社内の様子は、入社当初新鮮でした。会社規模としては大きくなく、社員1名が担う業務は、顧客の数の面でも、また業務内容の面でも一人の裁量が大きいように見えます。働く上で当たり前の事ではありますが、どんな状況であっても、社内外問わず丁寧な対応をする大人の姿を間近に、一緒に働けた事は、刺激的でした。
以前は少し負担がかかるだけで、動揺する事もありましたが、全く異なる多くの事を次から次へと並行して成し遂げる社員の方々の姿を参考にして、インターンシップを始めて以来、私も少しキャパシティーが広がったように思います。インターン生として働く中で、一生懸命誰かを想って丁寧に働く事は素敵だと身を以て感じました。
二つ目は、業務としての学びです。事務職として的確な業務が求められる中、業務の進行にも論理性が必要です。当たり前の事ですが、「たぶん正しい事をしている」では通用しません。正直入社間も無い頃は、分かったつもりで業務に取組む事もありましたが、論理性に欠けていては業務ミスも多くなります。また私としては相手を想ってした事が、むしろその人の迷惑になる事があります。社内外問わず、人を相手にするため、相手の立場を前後関係から把握し、根拠を持った上で業務に取組むように心掛けました。戸惑う事も多くありましたが、インターン生の事にも細やかに気配りして下さる社員の方々に感謝していますし、気兼ねなく相談できる社内の雰囲気はエリートネットワークの魅力です。
三つ目は「企業や職種に対する知識・関心が得られたこと」です。本インターンシップの業務を通じて、多くの企業や職種の求人票に触れる機会がありました。この機会によって、業界にどのような企業が存在しており、どのような職種が存在しているのかといったことを見渡すことができました。加えて、企業がどのような人材を求めているのかを見ることもできたため、自身が今後社会でキャリアを積んでいく上での参考になりました。
さいごにエリートネットワークではインターン生も主体的に業務に携ります。事務業務を通じた自身のスキルアップはもちろんですが、お客様の数だけ転職背景が違いますし、取引させて頂く企業様の数もとても多く、私の場合はメールや書面を通してではありましたが、お客様や企業様が感じられている多様なビジネスマインドに触れられた事は、学校に通う日常では体験できなかった事だったと思っています。学生ながらこうした環境に日常的に身を置く事は、その後の人生においても間違いなくプラスに働くと思います。4年間はあっという間に過ぎますが、是非ご自身が納得のいく大学生活を送って下さい。