「今後のIT業界はどうなるか」という予測が様々なメディアや業界の権威から発表されていますが、「ITの本流がクラウドになる」というのが、中心的な意見のようです。
Googleの独占的地位が高まり、他業界と同様に中国の存在感が増し、企業ではプロモーション目的でのSNSの利用が更に進み、ガラケーからスマートフォンへの流れが加速・・・などなど。ひとつでも乗り遅れると、時代についていけない気がして、焦燥感を持っている人もいるかもしれませんね。
とにかく、“クラウドバブル”などという言葉も出てくるぐらい、時代は「クラウドコンピューティング」です。そんな中、よく目にする(耳にする)言葉が、「SaaS」「PaaS」「IaaS」です。
◆SaaSとは!?
SaaSは既に一般的な言葉になっているかと思いますが、Software as a Serviceの略で、ユーザーがソフトウェアを使いたいとき、インストールするのではなく、インターネット経由で必要なだけ利用するという、サービス形態のことです(「サース」と呼ばれています)。業務アプリケーションをインターネット経由で利用するASP(Application Service Provider)が発展した形態といわれています。
必要な機能をダウンロードし、端末にインストールして使用するケースと、サーバ上で動作するソフトウェアの機能をオンラインで使用するケースがありますが、多くの場合、人数や利用時間に合わせた課金制となっており、ソフトウェアのライセンス費用や導入・運用コストの削減が期待できます。また、ユーザーは、保守・メンテナンスに関する対応が必要ないというメリットもあります(一方、大切なデータをサービス提供業者に預けることになり、セキュリティや個人情報管理などの課題も発生しますが)。
最近のものは、ユーザーがカスタマイズができたり機能が選択できたりと、柔軟性がUPしてより使いやすいものになっています。
そんな、SaaSの開発・実行環境などのプラットフォームを提供するのが、PaaSです。