仕事の教室 2001年 4月号(Vol.61)
会社が消えても食える力をつけよう
(株)エリートネットワーク代表 松井 隆
(株)エリートネットワーク代表 松井隆さん
(株)エリートネットワークは個別のカウンセリングを重視するスタイルの正社員専門の人材紹介会社。https://www.elite-network.co.jp/
所在地/東京都中央区銀座2-6-5
インタビュアー/中島孝志さん
―十年一日のごとく、去年と同じやり方をしているヤツはもういらないと。
「そうですね。農耕型の場合、マジメにやっていればみんな同じように報われていたわけですが、狩猟型は同じように働いても結果に大きな差が出てくる。農耕型は自らの労働時間に対して対価を求めますが、狩猟型は成果が出たら後払いで結構という考え方。スピード感があって、他人と違うことや変化を好む狩猟型タイプの人材でないと第2ラウンドに入った日本の企業社会ではもう必要とされないんじゃないでしょうか。で、具体的に今、どういう人が売れているかというと、実務能力があって英語も堪能な人材です。現時点で積極的に人を採用したいという企業の大半は外資系の企業だから、英語ができる人のほうが結果的に選択肢が多くなるわけです。もしくは英語ができなくても経営的感覚を具備した人ですね。」
―売れる人材になるためにはどんな努力・工夫が必要ですか?
「ラーニングカンパニー、要するに学ばせてくれる会社に入ること、成長している会社で自分の力よりも大き目の仕事をこなして、多少ハードな状況でも耐えられるという経験を積むことですね。こういう環境では狩猟型の感覚を磨くこともできます。あとはこれなら勝てるという分野を見つけて、そこで勝負に出るというのも大事なこと。逆にやってはいけないことが、成熟産業に入ることでしょうね。」