バイオ医療薬とは、遺伝子組み換えや、細胞融合法、細胞大量培養法などのバイオテクノロジーを使って生産する医薬品の総称を指します。従来の医薬の多くは化学合成で作りますが、バイオ医薬品は細胞や微生物に培養させて作るのが特徴です。
異物を排除する免疫機能を応用した抗体医薬品などが代表的で、がんやC型肝炎に使うインターフェロン、糖尿病に使うインスリン、関節リウマチの治療薬などが実用化されています。
バイオ医薬品の一種である抗体医薬品は、免疫の仕組みを活かし、がん細胞など標的となる異物だけに作用し、細胞を直接壊します。そのため、従来の化合物からつくる医薬品に比べて副作用が少ないなどの効果が期待されています。