コンプトンカメラ(半導体コンプトンカメラ)とは、放射線の一種であるガンマ線の検出器です。
コンプトン効果(電磁波と電子との衝突により散乱光の波長が変化する現象)を用いて、ガンマ線の方向を知り、可視化します。
元々は、人工衛星に搭載するなど、宇宙分野で研究が進められてきましたが、近年では、高度医療や放射能汚染診断などへの応用も進められています。例えば、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した超広角コンプトンカメラは、視野角180度に渡ってガンマ線量の分布図をサーモグラフィーのように表示することができます。通常のデジタルカメラで撮影した画像と重ねることによって、除染活動の効率化を促進することが期待されています。