CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任のことを言います。企業は、利益を優先するだけでなく、顧客、株主、従業員(とその家族)、取引先、地域社会など、多くのステークホルダーとの関係を考え、責任を持って事業活動を行なっていく必要があります。
具体的な活動としては、企業のコンプライアンス制度の確立や企業によるイベントの主催・共催・後援、地域市民との交流、環境への取り組みなどが挙げられます。
CSRの概念は欧米で生まれたもので、サスティナビリティ(持続可能な発展)という考えに基づき、あるべき企業経営における経営戦略として開発された概念ですが、多くの定義・議論があり、日本では完全に浸透しているとは言えないのが現状です。
それでも、就職活動の際、学生が企業を選ぶポイントとしてCSRが挙げられるなど、昨今注目度が高まっており、また、社会的責任を十分に果たしている企業に投資する、社会的責任投資(SRI)という考えも生まれ、CSRへの対応を急ぐ企業が増加しています。