合成繊維とは、主に石油等の原料を化学的に合成した後、紡糸し、繊維化して作る化学繊維の事を指します。合成繊維は強度および切断伸長が一般に大きく、例えばポリエステルフィラメントは、再生繊維のレーヨンの約2倍の強度があります。
ポリエステル、ナイロン、アクリルを三大合成繊維と呼び、合成繊維全体の約95%を占めています。これらは衣料品でよく使用されますが、それ以外にもカーテン等の住宅内装品、タイヤ、ロープ等というように用途は多岐にわたっています。
アジアにおける合成繊維の原料の生産能力は世界の4~5割を占めると言われており、アジアでの原料の価格が合成繊維の需給を示す指標となっています。