非接触ICカードとは、小電力無線通信技術を用いたカードです。社員証や学生証などの身分証明書や、プリペイドカードの分野で利用されています。
リーダ・ライタ側とIC側に内臓されたアンテナコイルにより、電力が発生。ICチップが動作して情報のやり取りが行われます。このため、電池なしでも動作します。
最もよく用いられている近接型ICカードの最大通信距離は約10センチ。複数の規格があり、グローバルで最も普及しているのはPhilips社が開発したMIFARE(マイフェア)で、Type Aカードと呼ばれます。
日本国内では、ソニー株式会社が開発したFeliCa(フェリカ)が、交通系カードや電子マネーに利用され、大きなシェアを誇っています。近年ではこれらの上位規格としてNFCが存在します。