持株会社とは、他の会社の株式を保有すること、またその会社の経営を支配することを主な目的に設立された会社のことです。ホールディングカンパニーとも呼びます。投資会社やベンチャーキャピタルのように、投資を主な目的として株式を所有するのではありません。
※独占禁止法では、「子会社の株式の取得価額(最終の貸借対照表において別に付した価額があるときは、その価額)の合計額の、当該会社の総資産の額に対する割合が百分の五十を超える会社」と定義されています。
持株会社には、純粋持株会社、事業持株会社、金融持株会社の3つの種類があります。
■純粋持株会社・・・自らは事業活動を行わず、他社を支配する
■事業持株会社・・・本業を行う一方で、他社を支配する
■金融持株会社・・・銀行、証券会社等、金融機関を支配する
また、持株会社の傘下で近似の業種に属する子会社を束ねる、中間持株会社というものもあります。
持株会社には、複数の会社を子会社とすることで特定の事業の利益にとらわれず全体としての利益を追求することができる、リスクが分散できる、グループ企業としてM&Aがやりやすいといったメリットのほか、大きな節税メリットもあります。その一方で、会社間の損益通算ができない、格付上の「ねじれ」が生じるなどのデメリットもあります。