IPPとは、Independent Power Producerの略で、自らが所有する発電設備で作った電力を電力会社に卸売りする事業または事業者のことを言います。卸電力事業とも呼ばれます。1995年の電気事業法改正により、電力会社に卸電力を供給するIPP(発電事業者)の参入が可能になり、石油会社、ガス会社、エネルギー機器関連企業などが新たなビジネスチャンスを求め、新規参入しています。
電力の小売り自由化が進む中、IPPには、余剰電力の取り引きを活発化させる効果が期待されています。
昨今、経済が急成長しているアジア各国では、慢性的な電力不足が生じており、公的資金不足から外資によるIPPを積極的に活用しているため、電力会社や商社などが海外でIPP事業を行う例も増加しています。