LNGとは、Liquefied Natural Gasの略で、日本語では「液化天然ガス」といいます。液化天然ガスは、メタンを主成分とした天然ガス(化石燃料)を-162度まで冷却して液化したものです。天然ガスは、液化することで体積を600分の1に減らすことができるという特徴があり、産出地で液化することで、LNG船を使って世界中に輸送することが可能です。
日本は世界のLNG輸入量の約40%を占める世界最大のLNG輸入国(2008年度)として知られ、インドネシア、マレーシア、オーストラリアなど、アジア・オセアニア・中東地域の各国からLNGを輸入しています。
LNGは、石油や石炭と比較して、二酸化炭素や窒素酸化物、硫黄酸化物の排出量が少なく、環境にやさしいクリーンエネルギーとして注目されています。都市ガス燃料などとして用いられ、石油、石炭に次ぐ第三のエネルギー源として広く利用され始めており、各国でLNGプラントの増強が進んでいます。