モーダルシフトとは、一般的には国内の貨物輸送をトラックや航空機による輸送から、鉄道または海運に転換することを指します。
環境意識の高まりや、ディーゼル排ガス規制、大型トラックへの速度抑制装置の義務付けといった環境規制を背景にモーダルシフトが求められるようになってきました。
自動車や航空機による輸送を鉄道や船舶による輸送で代替することにより、CO2排出量抑制、エネルギー消費効率の向上、道路混雑問題の解消と交通事故の防止効果などが期待されています。
現在、日本における二酸化炭素排出量の2割は自動車が占めており、また国内物流は9割以上がトラックで行われています。そのため、トラックよりも排出量が少ない海運や鉄道への切り替えが社会的にも求められています。
しかし鉄道や海運はトラックと異なり、荷物の積み下ろしのための工数が多く、コストが高くなる場合もあるので、荷物の積み替え作業の効率化や、輸送時間短縮を目指した輸送拠点の整備などが課題とされています。