模擬仲裁とは、仮想事例を用いて、実際の仲裁に近い状況下で仲裁を体験する学生のための模擬体験型トレーニングです。
学生が紛争当事者として自らの主張が認められるよう、仲裁人を説得することを目的とし、
【1】自らの主張 を記載した書面や相手方の主張に対する反論を記載した書面の作成
【2】仲裁人の 面前での弁論
が実施されます。
近年、大学法学部や法科大学院においては、模擬調停、模擬仲裁、模擬裁判などの実践的なトレーニングにより、紛争解決の手続きを感覚的に身につけさせる教育を行っています。
【補足】仲裁とは、裁判外の紛争解決 (ADR) の一種で、紛争当事 者の合意により仲裁人を選出し、その仲裁人に判断を委ね仲裁判断(仲裁人の下した裁定)に従うという、当事者の合意に基づく紛争解決制度です。仲裁人の判断が最終決定となり、当事者は異議を申し立てることはできません。裁判官ではなく「民間人による裁判」となります。