メディカル・サイエンス・リエゾン(MSL)とは、製薬会社における、医学・科学の高度な専門性を基に情報の伝達および入手を行う職種のこと。
最新の治療法や各疾患に必要な薬品の種類などの情報を、研究結果やデータに基づいて、キーオピニオンリーダー(KOL)の医師や医学研究者とやり取りし、製品の適正使用や特定の疾患領域への理解を促進する。 海外の製薬会社では既に確立した職種で、日本国内では外資系企業を中心に2010年頃から浸透し始めている。国内でのMSLニーズ増加の背景には、医薬品の多様化や製薬企業のコンプライアンス意識の強まりなどが挙げられる。
営業・マーケティング組織に属するMRと混同されがちだが、自社製品の販売促進を目的とせず、社内外において医学的・科学的な面からの公正かつ客観的な活動を行うという点で異なっている。