パテント・トロールとは、特許権を保有し、その権利行使によって、大企業などからライセンス料や損害賠償金を獲得しようとする企業、組織、個人を指す言葉です。特許侵害訴訟を提起する事を目的として他者から特許権を買う事はありますが、自らが保有する特許権を利用して製品を製造・販売する事は少ないと言われています。
ターゲットとして特に狙われやすい企業は、一つの製品に多数の特許を使用している事が多いハイテク関連企業です。ターゲットにされると、ライセンス料の請求や多額の賠償金、訴訟問題を抱える事による顧客信頼度の低下等が起き、その点が問題視されています。
これまでは、海外の特許管理会社が和解金目当てに日本企業を訴える例がほとんどでした。しかし昨今では、日本のメーカーが自ら休眠特許を活かす為に特許管理会社の利用し始めており、特許管理ビジネスが多様化し始めています。