再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガスといった枯渇の可能性がある化石エネルギーとは異なり、一度利用しても比較的短期間に再生が可能で、永続的に利用できる太陽光や太陽熱、風力、水力、バイオマス(動植物に由来する有機物)、地熱などのエネルギーのこと。
「二酸化炭素(CO2)を排出しない(増加させない)」「枯渇しない」「どこにでも存在する」という大きな特徴を持つ。
設備の価格が高く、日照時間といった自然状況・天候に影響される等の理由から利用率が低いという課題があったが、日本では2011年の東日本大震災とそれに伴う福島第1原子力発電所の事故をきっかけに注目度が高まり、設備量は震災前と比べると2.5倍以上に増えた。
また、2012年7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されたことで、投資回収の見込みが安定化し、企業の参入が増加。再生可能エネルギーの大幅な導入拡大に繋がった。
全世界に目を向けると、再生可能エネルギーは驚異的な成長を遂げている。
風力発電の発電設備容量(発電設備の最大能力の値)は、2004年から2014年の10年間で、4800万kWから3億7000万kWと約8倍に増加した。2014年度の数値は、世界全体の原子力発電所の設備容量に匹敵する程高いものである。
太陽光発電については、風力発電以上のスピードで急成長しており、2004年から2014年までの10年間に世界全体の設備容量が約48倍に急拡大、累積1億7700万kWに達している。これは、世界全体の原子力発電所の設備容量のほぼ半分に相当し、数年後には追い越す位の勢いで急増している。