リパトリエーションとは、外国に投資されていた資金を売却し、本国へ還流させることです。「リパトリ」や「レパトリ」とも呼ばれます。
具体的には、企業の海外子会社などに保有している資金を決算期などに本国に環流したり、金融機関や機関投資家などが海外資産(外貨建ての運用資産)を売却し、自国に資金を戻すことなどを指します。市場環境に大きな不透明要素が生まれた場合や、資産の目減りなどにより、リスクの高い海外資産を持つ余裕がなくなった場合などに行なわれる事が多いです。
日本では1月~2月頃になると、機関投資家によるリパトリエーションが発生しやすくなります。また、市場環境に大きな不透明要素が発生したり、株式市場等の下落による資産の目減りが発生したりすると、機関投資家のリスク許容度が低下し、海外資産の売却によるリパトリエーションが発生することがあります。