サービサーとは、債権の管理・回収を専門に手掛ける業者のことをいいます。金融機関やノンバンクから、債権の管理回収業務を受託し手数料収入を得たり、債権を買取ったうえで担保不動産を処分する業務を行ったりして収益をあげます。
米国では不良債権回収の中心的な役割を担っていましたが、日本では、以前は、弁護士法の規定で回収業務は弁護士しか行えませんでした。1999年、債権回収業務の重要性の高まりを背景に、債権管理回収業に関する特別措置法(通称:サービサー法) 」が施行され、日本においても民間債権回収会社の設立が可能となりました。
銀行、ノンバンク、不動産会社、投資ファンド等を母体として多くのサービサーが設立され、現在では取り扱う範囲も拡大し、プライマリー(正常債権)の各種ローン、証券化案件や資産流動化案件の取り扱いや事業再生業務を行っているサービサーもあります。