スマートグリッドとは、直訳すると「賢い(スマートな)送電網」のことで、「通信・IT技術を使って電力エネルギーのネットワークを効率的に運用する」ことを意味します。米国オバマ大統領の掲げたグリーン・ニューディール政策の柱の1つで、最近では日本国内でも注目を集めており、次世代送電網などと呼ばれています。
IT技術を駆使してリアルタイムなエネルギー需要を把握し、効率良く電気を送電することで電力供給の合理化・最適化を図ると共に、クリーンなエネルギー(再生可能なエネルギー)を積極的に導入することで、従来の発電所から発生する大量のCO2の削減し、低炭素社会の実現を目指すものです。
地球温暖化防止に向けた取り組みが課題とされる昨今、低炭素社会の実現に向け、米国や日本などでは官民一体でスマートグリッドの普及が推進されています。これらをビジネスチャンスと捉える企業も多く、関連する事業や技術を持つ企業の株式は「スマートグリッド関連銘柄」として注目を集めています。