有機ELディスプレイとは、有機化合物の発光現象を利用したディスプレイです。
数百ナノメートルというごく薄い有機層に電圧をかけ、発光させることで映像を映し出します。電極を透明な材料で作ることにより、ディスプレイとして用いています。発光層と電極を挟む基盤は、従来はガラス板がメインでしたが、今日ではフイルムなどのプラスチックを使うことも可能であり、フレキシブル(曲げることができる)ディスプレイの開発が期待されています。また、紙やその他の素材を基板に使う研究も進められています。
素子そのものが発光するため、消費電力が低く抑えられることや、バックライトが不要であるため薄くできることなどの利点があり、ポスト液晶ディスプレイとして普及しはじめています。