技術士

技術士制度について

技術士制度は、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」を図るための国による資格認定制度であり、技術士法に基づく制度です。

2024年の実施案内を参照すると、

  • ●第一次試験
    受験申込受付が2024年6月、筆記試験が2024年11月、合格発表が2025年2月
  • ●第二次試験
    受験申込受付が2024年4月、筆記試験が2024年7月、筆記試験合格発表が2024年10月
    口頭試験(筆記試験合格者のみ)が2024年11月~2025年1月、口頭試験合格発表が2025年3月
  • と記載されています。

    詳しくは公益財団法人 日本技術士会の「試験・登録情報」をご確認下さい。

    技術士の活躍

    技術士は多岐にわたる分野で専門知識を活かし、社会に貢献しています。以下は、技術士が活躍している主なフィールドとその具体的な役割です。

    • コンサルタント
      技術コンサルタントとして、クライアントのニーズに応じた専門的なアドバイスや技術支援を提供します。プロジェクトの企画・設計から実施・評価まで幅広く関わり、技術的な問題解決や最適なソリューションを提案します。特に、技術的な調査や解析、リスク評価、コスト削減の提案などが求められます。
    • 企業内技術者
      社内での技術的リーダーシップを発揮し、技術戦略の策定やプロジェクトの推進を担当します。技術の専門家として、製品開発やプロセス改善、技術革新をリードし、企業の競争力向上に寄与します。部門間の調整や技術的な問題の解決、技術者の育成も重要な役割です。
    • 公務員技術者
      公共の利益を考慮しながら、地域社会や国家の技術的な課題に対応します。例えば、インフラの整備や環境保全、公共事業の企画・運営などを担当します。地域社会のニーズに応じた技術的な施策を立案し、実施することで、地域の発展や生活の質の向上に貢献します。
    • 教育・研究者
      大学や研究機関で教育や研究活動を行います。学生に対する実務的な指導や技術的な教育を提供し、未来の技術者を育成します。また、研究活動を通じて新しい技術や知見の創出に貢献し、学術的な発展や技術革新に寄与します。論文発表や学会活動も含まれます。
    • 知的財産評価者
      技術や発明の価値を評価し、特許や知的財産の管理・運用に関わります。技術の革新性や市場価値を分析し、知的財産権の取得や活用に向けた戦略的な助言を行います。また、知的財産に関連する訴訟や交渉の支援、特許ポートフォリオの構築なども担当します。
    • その他
      技術士のスキルや専門性を活かし、企業経営や組織のリーダーとしても活躍しています。企業の経営戦略の策定や事業の成長を推進し、技術的な視点から経営課題の解決に取り組みます。また、起業家やコンサルティングファームの設立など、多様な分野でその専門性を発揮しています。

    技術士の各部門と業務内容

    技術士は多様な分野で専門的な技術と知識を有する資格です。試験は、技術士第一次試験・技術士第二次試験に分けて、文部科学省令で定める技術部門ごとに実施されています。

    以下に全21部門の各説明を記載致します。

    部門
    1. 機械
      機械の設計、製造、運用、保守に関する分野で、エンジン、ポンプ、ロボット、機械加工装置などが含まれます。機械の動作メカニズム、材料選定、機械力学、熱力学などの知識が求められます。
    2. 船舶・海洋
      船舶や海洋工学に関連し、船舶の設計、建造、運用、維持管理、そして海洋構造物(例:油田プラットフォーム)の設計と施工に関する専門知識を持つ分野です。波力発電や海洋環境保護に関する技術も含まれます。
    3. 航空・宇宙
      航空機や宇宙機の設計、製造、運用に関する分野で、航空力学、宇宙探査技術、推進システム、航空機の構造と材料などに関する知識を持ちます。商業航空機から宇宙探査機まで、多様な技術が含まれます。
    4. 電気電子
      電気工学や電子工学に関連し、電力システム(発電、送電、配電)、電子回路(アナログ、デジタル)、通信システム、電磁気学、半導体技術などの専門知識を持つ分野です。電気設備の設計、保守、改良も含まれます。
    5. 化学
      化学反応、化学物質の性質と利用、化学プロセスの最適化に関する専門知識を持つ分野です。製薬、化学工業、環境保護に関連する技術やプロセスの開発が含まれます。触媒、反応工学、材料化学などが対象です。
    6. 繊維
      繊維工学は、繊維素材の製造、加工、応用に関する分野です。繊維の物理的特性、織り方、染色技術、繊維製品の設計と品質管理などの知識が求められます。衣料品や工業用繊維の技術が含まれます。
    7. 金属
      金属の加工、材料特性、合金設計、金属製品の品質管理に関する分野です。鋼鉄、アルミニウム、銅などの金属の特性や加工技術、熱処理、腐食防止などの知識が含まれます。構造材や部品の設計・製造も対象です。
    8. 資源工学
      地球資源(鉱鉱、石油、天然ガスなど)の探査、採掘、利用に関連する分野です。資源の埋蔵量評価、採掘技術、環境影響評価、資源管理といった知識が求められます。持続可能な資源利用も重要です。
    9. 建設
      建設業務には、土木工事、建築設計、施工管理、構造解析、建物の耐震性評価などが含まれます。公共インフラの整備や商業施設、住宅の設計・施工など、多岐にわたる技術が求められます。
    10. 上下水道
      上下水道分野では、水道の設計・管理、下水道の処理・再利用に関する技術を専門とします。水質管理、浸水対策、施設の維持管理などが含まれます。安全で効率的な水供給と廃水処理が主な業務です。
    11. 衛生工学
      衛生工学は、公共の健康と安全を確保するための技術分野です。感染症対策、環境衛生、廃棄物処理、空気品質管理などが含まれます。衛生環境の改善と維持を通じて、健康リスクを最小化する役割を果たします。
    12. 農業
      農業分野では、作物の栽培、土壌管理、農業機械の設計・運用、農業経営などが専門です。持続可能な農業技術や食料安全保障、農業の効率化を目指します。
    13. 森林
      森林管理、植林、森林保護に関連する分野で、森林資源の管理、間伐、再生可能エネルギーの利用などが含まれます。生態系保護と持続可能な森林利用が重要なテーマです。
    14. 水産
      水産業に関連する技術で、漁業の管理、養殖技術、水産資源の保護、加工技術などが含まれます。持続可能な漁業の実現と水産資源の適切な管理が主な業務です。
    15. 経営工学
      経営工学は、企業の経営やプロジェクト管理、業務プロセスの最適化を専門とする分野です。生産性向上、コスト削減、品質管理、戦略的意思決定などの技術が含まれます。
    16. 情報工学
      情報工学は、情報システムの設計・開発、データベース管理、ネットワーク設計、情報セキュリティなどが含まれます。IT技術の進化に伴い、システムの効率化や安全性の確保が求められます。
    17. 応用理学
      応用理学は、物理学、化学、生物学などの理学的知識を実際の問題に応用する分野です。研究開発や技術革新、科学的な問題解決が主な業務です。
    18. 生物工学
      生物工学は、生物学的プロセスを工業的に利用する技術で、バイオテクノロジー、遺伝子工学、発酵技術などが含まれます。医療、農業、環境保護など幅広い分野で利用されます。
    19. 環境
      環境保護、持続可能な開発に関連する分野で、環境影響評価、資源管理、リサイクル技術、環境政策などの知識を持つ専門家です。温暖化対策や自然保護も重要なテーマです。
    20. 原子力・放射線
      原子力エネルギーの利用や放射線の管理に関する分野で、原子力発電所の運営、放射線防護、廃棄物管理、原子力規制などに関する知識を持つ専門家です。
    21. 総合技術監理(第二次試験のみ実施)
      複数の技術分野を統括し、プロジェクトの全体的な管理を行う分野で、技術的な統合、プロジェクト計画、リスク管理、品質管理などが含まれます。技術的な課題の解決だけでなく、プロジェクトの成功に向けた戦略的な管理が求められます。

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