日産自動車株式会社
お客様サービス本部
品質保証部 部品保証グループ
西村隆雄氏 (大阪電気通信大学工学部電子物性工学科卒)
前職では、流量計メーカーで品質保証をしていました。従業員160名規模の会社でしたから、それこそ営業から生産、クレーム対応まで、幅広く何でもやっていました。特に、クレーム対応は業務の大半を占めていました。お客様である、分析機器メーカーや半導体製造装置メーカー、燃料電池メーカー等を訪問して、怒られながらもいろいろと勉強させてもらいました。一方で、技術士を目指し、勉強をしていました。1次試験に合格すると、2次試験を目指すに当たり、技術コンサルタントとして視野を広げるためにも、もっとグローバルに活躍できる場で仕事をしたいという思いが強まりました。元から自動車が好きだったこともあり、また、『リバイバルプラン』の取り組みに興味を持ち、日産自動車株式会社へ応募するに至りました。
やはり『リバイバルプラン』を掲げて、右肩上がりで成長をしている会社という印象を持っていました。右肩上がりで成長しているということは、その分そこで働いている人は大変な思いをしているだろうな、とも想像していました。前職の会社も右肩上がりで成長をしている会社でしたから。それでも日産自動車株式会社が実施している、グローバルなスケールでの取組みには非常に関心がありましたし、その中身を知りたいという気持ちは非常に強く感じていました。日産自動車株式会社には、保守的なところは殆どないですね。そして、積極的で、「若くて、元気」という印象です。私自身、日産自動車株式会社に入社して、広い視野を手に入れつつあると実感しています。
私の役割は、購買部門から提案された新プロジェクトの候補サプライヤーが、品質レベルを満たす部品をつくる能力があるかどうかを評価することです。現行取引のないサプライヤーには、海外であろうとも訪問し、日産独自の評価ツールを用い、そのレベルを明確に決めていきます。
先日も、現行取引のないヨーロッパにある電気系部品のサプライヤーを、品質軸から評価しました。その前は、タイ、フィリピン、マレーシア…。入社してたったの半年ですが、もう3回外国へ飛びました。しかも、初出張こそ先輩と一緒でしたが、2 回目以降は私ひとりきり。上司からは「直接行って、習うより慣れてこい」との激励を受けました。日産は大企業であるにも関わらず、予想以上に多くの経験をさせてもらえる会社と感じています。更に、数千万から数億のビジネスが私のジャッジひとつにかかっていると思うと、任されているという実感とともに、気が引き締まります。
製品知識と語学力です。全くの異業種からの転職と言うこともあるので、車という製品の知識が十分ありません。いろいろな部品が車全体のどの部分に取り付けられているのかからはじまり、その機能、役割といったことを聞いてまわることもしばしばあります。また、海外拠点へ訪問し評価するケースもあったり、業務上ルノーとの連携も必要となるケースがあり、語学力特に英語力は必要と感じています。
さらなる製品知識と語学力の向上が当面の目標です。入社して半年あまりですが、車に関する様々な部品の知識を、社内外関わらず、いろいろな立場の方々から教えてもらいました。今後さらにその幅を増やし、日産180（100万台の販売増、営業利益率8%、自動車関連実質有利子負債ゼロ）達成の為の柱の1つである、「品質・スピードの向上」達成に向けて取り組んでいき、日産車の品質向上に貢献できるよう努力したいと思います。また、語学力を高めることにより仕事の幅を広げたい、特に評価の精度を高めていきたいと思います。こうした経験を通じ、個人的には、技術士資格の二次試験に合格したいと考えています。
私の場合、面接の際、自分がしてきたこと、今後したいことをありのままに伝えました。それで入社に至ってしまったので、自分自身、転職活動における秘訣はわかりません。個人的には、いろいろなことに挑戦し、努力している人は魅力的だと思います。
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
