株式会社マクロミル(東証1部上場)

2012年08月08日(水)

カテゴリー: IT企業訪問_Webエンジニア IT企業訪問_Webサービス/自社サービス

「IT×マーケティング」領域でビジネス展開
中途採用では経験・スキル以上に、マインドを重視します。

マクロミル
ネットリサーチ業界国内No.1の実績を誇る株式会社マクロミル(東証1部上場)。2012年6月期の連結決算では、主力のネットリサーチが好調で最高益(純利益:15億2500万円)を確保しました。
同社は現在の地位に安住することなく、SNS事業・データベース事業といった 「新規事業」 や アジアを中心とした 「海外展開」 等、常に新しいことにチャレンジし続けていますが、そんな同社のビジネスと切っても切り離せない関係にあるのがITです。ネットリサーチシステムをはじめとした各種システムが、展開中の様々な事業を支えています。
 

今回は、エンジニア、人事としてご活躍なさっているお二人に、担当されている業務内容や、求める人材像、企業風土等について伺いたいと思います。
まずは松田さん、御社のIT部門についてお話を聞かせて下さい。

システム開発本部 アプリ開発ユニットの担当業務について教えて下さい

macromill

(株)マクロミル システム開発本部
アプリ開発ユニット マネジャー 松田 晶子さん

当社のシステム開発本部には、サーバーやネットワークなどのインフラ、受発注システムなどの社内システム、ネットリサーチシステムなどを担当するグループがあります。その中でも私が所属する 「システム開発本部 アプリ開発ユニット」 が担当しているのは、ネットリサーチシステム 『AIRs』 の開発です。

日々の業務は、リサーチディレクターや営業担当をはじめとした社内ユーザーへの要件ヒアリングや、その調整、要件定義、設計といった上流工程が中心です。プログラミングやテストはパートナー企業に協力頂いていますが、それに伴うプロジェクトのスケジュール管理、品質管理なども重要なタスクとなります。

自社サービスの開発を手掛けていることもあり、システムに不具合や障害が生じた場合は、収益にも影響することがありますから、大きな責任が伴います。その一方で、自分たちが取りまとめた要件や工夫した点などが目に見える形となって反映され、ビジネスに貢献できていると感じられる点は、大きなやり甲斐となっています。

『AIRs』 がマクロミルのビジネスに与える影響とは?

従来のリサーチ業務では、顧客からのオーダーごとに紙のアンケートを作成し、配布、回収し、集計を行っていましたが、それら一連のリサーチ工程を自動処理し、瞬時に必要なリサーチデータをアウトプットできるようにしたのが 『AIRs』 です。
ネットリサーチに係る一連の業務をIT化することで、納品までを少人数で対応することが可能となりました。業務の効率化とサービスの低価格化を実現し、ある意味、ネットリサーチ業務に革命を起こしたシステムと言えます。

また現在当社の収益の大半はネットリサーチ事業であり、『AIRs』 はそれを支える基幹となる訳ですから、当社の収益にも非常に深く関わっているシステムなのです。

中途採用で求める人物要件は?

『AIRs』 のアプリケーションはJavaで作られているため、Java を使った何らかのWebシステムを開発した経験が必要です。

ただ開発の知識も、もちろん必要ですが、日々の業務を進める上では、ユーザーとのコミュニケーションや折衝のスキルも重要になります。
当社のユーザーは 「システムをもっと良くしたい」 という意識がとても高いんです。そのため、我々に対する要求レベルも高く、仕事を進める上で、ユーザーとのコミュニケーションの頻度・量がとても多くあります。

ですから、ユーザーと一緒になって良いものを作りたいという想いを持ち、積極的にコミュニケーションしながら、要件を取りまとめて頂きたいと思います。
面接ではスキル以上に、その人がどんなマインドなのかという面もよく観させて頂いています。

 エンジニアの皆さんはどのようにスキルアップに励んでおられますか?

マクロミル オフィス内風景

オフィス内風景

入社後の約1ヵ月間は研修を受けて頂きますが、その後はOJTがメインです。もちろん先輩社員が後輩をサポートしますが、当社では仕事を任せることによってヒトを育てるという育成スタンスのため、本人の意欲さえあれば、社歴や年齢に関係なく、どんどん重要なプロジェクト(PJ)を任せています。入社してすぐに上流工程に携われるのも当社の特徴です。

私の場合は、入社して3~4年目で中国現地法人のシステム開発PJや、経営統合に係るシステム移行PJなどを、主担当としてやらせて頂きました。

エンジニアとしてマクロミルで働く魅力とは?

自社サービスの開発だからこそ、システム開発という観点から、 「事業の成長」 や 「会社の方向性」 といった経営全般にも携わることができます。
この仕事は、全社から挙がってきたアイディアをどうやってITに結びつけるか、つまり企画的な視点を持って考える機会も多くあります。ただ人から言われた通りにシステムを作る受け身の姿勢ではなく、自らも積極的に提案し、新しいことにチャレンジし続ければ、きっと楽しく仕事ができると思いますよ。
 

ありがとうございました。
それでは次に原さん、人事や会社全体に関することについてお聞かせ下さい。

マクロミルの事業コンセプトの特徴は?

マクロミル(株)マクロミル 経営管理本部 
ジェネラルマネジャー 経営管理本部長 原 申さん

当社は 「IT×マーケティング」 というドメインで事業を手掛けており、リサーチをビジネスの切り口としているものの、決してそれだけに留まらない幅広い領域でビジネスを展開しているのが特徴です。

マクロミルといえば、ネットリサーチのイメージが強いかもしれませんが、マーケティングデータベースビジネスや、プロモーションサービスなども手掛けており、マーケティング領域において未だ世の中にない新しい価値を創造することを事業のコンセプトとしています。

企業風土の特徴について教えて下さい

社内のイベントや催し物をいかに盛り上げるか、といったことにも皆で全力で取り組むのも、当社の特徴のひとつです。皆これでもか!というくらい、力を注いでいます(笑)。一見すると、業務には全く関係ないように思えますが、クオリティにとことんこだわる姿勢は、仕事へのこだわりの姿勢にも共通しますし、皆で一緒になって作り上げようという雰囲気を醸成することで、組織の一体感が生まれることもあります。そのようなこともあってか、仕事以外のことにも、常に全力で取り組む社員が多いですね。

社内からどんどん新しいアイディアが生まれている要因は?

マクロミル エントランス

エントランスにて

オフィス内の席は、社長、役員、社員の距離が近く、普段から経営陣にも遠慮せずに話しかけることができるフラットな組織です。何か新しいアイディアを思いついたら、すぐに提案もできます。また毎週月曜の午前中に、 「ミル会」 という全社の経営情報を共有する機会を設けていますが、その他にも普段から情報をかなり細かく共有することを全社で徹底しています。こういった土壌ができていることも、次から次に新しいアイディアが生まれている要因かもしれません。

現在活躍中の社員の共通点や、中途で入社される方に期待することは?

自分の可能性やできることの範囲を決めつけない人、新しいことや変化を恐れずにチャレンジし続ける姿勢を持った人が、入社後に高いパフォーマンスを挙げています。当社では新しいことに挑戦できるチャンスがたくさんありますので、何もやらずに後悔するよりも、失敗しても良いからチャレンジする姿勢を持ったほうが可能性が拡がります。

当社は一緒に仕事をしていて心地よい、志を同じくした仲間が集まった組織です。また可能性を秘めた発展途上の会社です。
入社したからには、会社から何かを与えられるのを待つのではなく、遠慮せずに自らがマクロミルという会社を創り上げるんだという想いを持って、過去の経験で培ったスキルや知見を発揮して頂きたいと思います。

この企業の担当コンサルタントからのコメント

転職カウンセラーイメージ
◆同社の主力事業であるネットリサーチになくてはならないシステムであるため、責任ある仕事ですが、その分やり甲斐も大きいはず。海外展開や新規事業にも携わるチャンスがあり、自分たちで事業を作り上げていくという感覚を持って仕事ができます。
◆社員の皆さんはオンとオフを上手に切り替えていらっしゃいます。もちろん忙しい時期もありますが、その一方で休日はしっかり休む、有給を取得してリフレッシュする、といったことにもしっかり取り組まれています。
◆平均年齢31.4歳ということからも分かるように、若くして活躍されている社員が大勢います。社歴に関係なく、大きな仕事をするチャンスも多くあります。

企業情報

株式会社マクロミル( 英文社名:MACROMILL, INC. )
本社所在地
◆本社
東京都 港区 港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F
◆関西支店
大阪府 大阪市 北区 梅田3-3-10 梅田ダイビル9F
◆名古屋営業所
愛知県 名古屋市 中区 栄4-16-27 富士サカエビル4F
代表者
代表取締役会長兼社長 杉本 哲哉
設立
2000年1月31日
従業員数
569名(うち、契約社員36名)※2012年7月末現在
資本金
16億4,409万円 ※2012年7月1日現在
株式
東証1部上場
事業内容
●インターネットを活用した市場調査(ネットリサーチ)
●携帯電話を利用した市場調査(モバイルリサーチ)
●世界各国の消費者を対象にした海外市場調査(グローバルリサーチ)
●消費者購買動向調査および購買動向データの提供(QPR)
●ネットリサーチ専用ASPシステムAIRs(Automatic Internet Research System)の提供
●リサーチの企画設計・集計・分析サービス
●その他リサーチサービス(定性調査など)およびマーケティングに関するコンサルティング業務

※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。