企業インタビュー

LINE Credit株式会社 企業インタビュー

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日本国内だけで約7,900万人のユーザーが日常的に利用する「LINE」の運営企業を母体として、「個人向けスコアリングサービス」への参入を目的に設立されたLINE Credit株式会社。金融機関による従来の与信サービスを大きく進化させ、LINE上でのアクションや興味・関心、行動データ等の多面的な分析により、全く新しい信用情報の確立を目指しています。
今回は新サービスの商品化を推進するプロジェクトチームの川崎 龍吾氏と、スコアリングモデル開発チームを率いるキム・サンウ氏にインタビュー。徹底したユーザー志向とスピードを重視するサービス開発について、世界有数のソーシャルビッグデータを解析する魅力、技術職・企画職で求めている人物像等についてお話を伺いました。(掲載開始日:2019年2月25日)

まず初めに、貴社の「スコアリング事業」について、その概要をご説明頂けますでしょうか。


プロジェクトマネジメントチーム
川崎 龍吾氏

信用評価開発チーム マネージャー
キム サンウ氏

川崎氏:個人の信用状態を新しい評価基準で点数化する「スコアリングサービス」は、中国のECサイトで2015年に導入されたのを出発点に、昨年から日本でも携帯キャリアやポータル/検索大手を始め、ベンチャーを含む複数の企業が新たに事業化することを発表しています。

このような環境の中で、私たちのスコアリング事業の大きな優位点として、「LINE」には従来の金融機関にはないビッグデータが蓄積されている点が挙げられます。友好関係のデータや、コンテンツ利用、購買・決済等、「LINE」という生活に密着したプラットフォーム上のアクションから導かれる、多種多様な個人データのことです。こうしたソーシャルビッグデータを、必ずご本人の了承のもと、従来の金融機関が持つ信用情報と組み合わせれば、個人の信用状態を全く新しい基準で可視化できるのではと考えたのです。

キム氏:一般に銀行等の金融機関が個人向けにローンを貸し出す際には、信用情報というデータを使った審査を実施します。この人物はこれまでお金を借りてきちんと返済しているか、或いはクレジットカードを利用して返済に遅れはないか、といったデータです。しかし、新社会人等の若年層でこれまでクレジット履歴がない人の場合、データそのものがないため審査が通らず、ローンの借り入れが難しくなるケースがあります。

このような場合、クレジット履歴に代わるオルタナティブ(代替)データとして、川崎が述べたような様々な個人データが注目されているのです。勿論、「LINE」上でやりとりされるコミュニケーションの内容や決済等を含む行動履歴は非常に厳重に、セキュアに保護されていますし、私たち運営者側からもアクセスできない仕組みになっています。ただし、ご本人からの依頼があった場合に限り、これらのデータを解析して信用スコアリングに役立てようという考え方で、私たちのチームでは現在、独自の信用スコアリングモデルの開発を進めています。

川崎氏:「LINE」ならではの個人のソーシャルなデータを活用することで、これまで伝統的な金融機関の与信ではあまり評価されなかった方でも、実際には信用力にポテンシャルのある層が顕在化できるのではと考えています。そこから、より1人ひとりのユーザーにフィットした新しい金融関連のサービスを提供することも可能になります。このような「新しい価値」を個人ユーザーに提供していくことをミッションと位置付け、2018年5月にスコアリング事業を行うLINE Credit株式会社を設立しました。

株式の出資比率は、金融事業領域をさらに強化すべく設立されたLINE Financial(株)が51%、メガバンクの(株)みずほ銀行様が34%、信販大手の(株)オリエントコーポレーション様が15%となる予定です。そして現在、個人向けの新商品として開発が最終段階に入っているのが、個人向けスコアリングサービス「LINEスコア」と個人向け無担保ローンサービス「LINEポケットマネー」で、どちらも数カ月後(※2019年度上期)のサービス開始を予定しています。

※上記に関するLINE社のプレスリリース

競合事業者と比較した場合、貴社が提供するスコアリングサービスは、どのような強みを持つとお考えですか。


LINE社は国際色豊かな環境のため、通訳同伴の会議は珍しくありません。

川崎氏:「LINE」には、コミュニケーション系、ニュースやゲーム、音楽等のコンテンツ系、ショッピングや求人等のライフ(生活情報)系の3つのプラットフォームがあります。そして、日本国内だけで人口の60%以上にあたる7,900万人もの月間アクティブユーザーを抱えています。毎日のように利用して下さるユーザーも多い。しかもユーザーの地域・性別・年齢・職業に偏りがないため、属性的にバランスのとれたデータが蓄積されています。蓄積されているビッグデータの量と質という意味で、携帯キャリア、ポータル/検索プラットフォーム事業者といった競合を一歩リードできるリソースを持っていると考えています。

キム氏:私はかつて、韓国の信用情報事業者のデータサイエンティストとして、韓国国内の殆ど全ての銀行向けに個人信用状態の評価モデルを開発する仕事に携わった経験があります。その私から見ても、「LINE」というプラットフォームに蓄積されるソーシャルなビッグデータは極めて膨大かつ多様性に富んでいます。このデータを分析することから、これまでの金融機関の与信サービスとは全く異なる観点を加えた、より合理的な判断基準を持った信用スコアリングが可能となる手応えを感じています。

川崎氏:LINEの事業において、スコアリングサービスは今後展開される金融サービスの上位概念として存在します。そのため、現在サンウのチームが開発中のスコアリングモデルは、将来にわたって企業活動のベースとなり得るエンジンです。「LINEポケットマネー」はこのエンジンから導かれるサービスの1つであり、今後は他にも多様な個人向けサービスを生み出していく計画です。更に言えば、スコアリングエンジンの活用領域は「LINE」上のサービスに限定する考えはありません。将来的には幅広い業界の事業者に対して価値を提供できるビジネスリソースになり得ると考えています。

個々のサービスを見てみると、例えば「LINEポケットマネー」では、申し込み、審査結果の通知、借り入れ、返済等まで、全てが「LINE」上で完結する予定です。それが実現すると、返済日前にはメッセンジャーで通知が来るので、うっかり残高不足になるといったことも予防できます。
このように全てのサービスにおいて、「LINE」上でユーザーとのコミュニケーション全体を再設計することが可能となります。これはユーザーの生活に密着したプラットフォーム事業者である私たちならではのアドバンテージのひとつだと考えています。

キム氏:「LINE」というモバイルプラットフォーム上で、1人ひとりのユーザーに合ったローンを提供していくには、個人の信用スコアを正確に導き出せるモデルを構築することが非常に重要になります。その上で、ユーザー側に自分の信用スコアをきちんと「管理して育てる」こと、すなわち「スコアを向上させる」という意識を持って頂くことも重要な意味を持つことになると考えています。

単にお金を「貸す・借りる」という発想ではなく、ユーザーは中長期的な視野で自分の信用スコアを管理し、ニーズに応じてうまく活用して適切にサービスを利用していく姿勢を持つということです。プラットフォーム事業者としてユーザーとこのような関係を築いていくことを1つのゴールにしています。

商品開発プロジェクトの進め方には、貴社ならではの特徴はありますか。

川崎氏:今私たちが取り組んでいるのは、個人の資産に関わる金融系のプロダクトですので、セキュリティや個人情報の保護といった「守り」を重視した商品設計が求められます。金融業界特有の法的な規制や、厳守しなければいけないルールもたくさんあります。その点、まずはリリースしてユーザーの反応を見て、必要に応じてどんどん改善していく、といった従来のスタイルは通用しません。

私は入社以来、金融とは関わりのない分野のWebサービスの企画開発にディレクターとして携わってきましたので、正直、戸惑うことも多かったです。
一方で、中途入社の金融業界出身のメンバーは、LINE流のスピード重視の仕事の進め方に驚かれることが多いですね。「攻め」と「守り」のバランスが重要だと思いますので、お互いの良さを取り入れて、LINEらしさのあるFintech企業としてのカルチャーを醸成していけたらいいなと思っています。

キム氏:川崎はこれまで金融経験がない中で、今回初めて金融事業の準備に携わり、新サービスの企画を進めています。金融業界が長い私から見ると、普通はこれ程の短期間で金融サービスを準備することは不可能です。新たに金融事業を始めるということは、何か特定の分野でアプリを作ってローンチする仕事とは次元が違い、コンプライアンスやリスク管理面の備えを含み、非常にきめ細かい部分までも完成度が求められ、物理的にどうしても時間がかかってしまうものなのです。

私は現在、日本だけでなくタイ、台湾、インドネシアでも「LINE」の金融系プロダクトの準備に関わっています。そんな中で、もしこの日本の信用スコアリング事業のスタートに向けたプロジェクト自体に点数をつけるとしたら、10点満点で間違いなく9点以上はつけたいと思います(笑)。

何故これほど短期間のうちに、新しい金融サービスの商品化に向けた準備を大きく進めることができたとお考えですか。

キム氏:1つには、弊社のメンバーには徹底した『ユーザー観点』でサービスを作るというDNAがあり、このことが大きな推進力になっているように感じます。私が以前の会社で信用評価モデルを開発していた時は、数理統計学として意味がある有効なモデルを作ろう、ということだけを考えていました。ところが弊社では、導き出されたスコアをユーザーはどう見るだろうか、これを活用するクライアントはどう受け止めるだろうか、といったことまで徹底的に考え抜きます。プロダクトとして準備してリリースするまでに、「LINE」上に新しいサービスを出してきた経験を持つ人材が様々な側面から検討を加え、シナジーを出すことができ、短期間に完成度の高いサービスが準備できるのだと思います。

川崎氏:社内のコミュニケーションのスピードもとても速いです。上司に決裁をもらう際には書面で稟議書を通すものもありますが、上司との「LINE」でのやりとりの中で『承認』になるケースもあります。組織の意思決定のために何度も会議を開くといったことも殆どありません。新卒入社の私には、もはやそれが当たり前の感覚になっていますけれども……。

キム氏:私がLINEに中途入社した時には、このカルチャーに大きな衝撃を受けました。それまで勤めていた金融関係の職場では、業務フローが綿密に確立されていて、そもそも社長に直接何かを伝えるのは大変なことでした。でもLINE社ではメッセンジャーで簡潔に話せば、すぐに確認してもらえます。基本的に社内では、自分の仕事に責任を持つという本質的なことだけが求められ、そのほかの形式的な面をあまり重視しません。このカルチャーも、プロジェクトが速く進む要因になっていると思います。

貴社で新しい金融サービスを企画・開発する業務には、働き手としてどのような魅力があるとお考えですか。

川崎氏:中途入社したメンバーからはよく「LINEはとにかく意思決定が速いし、仕事の進め方がスピーディーで、ユーザーのことだけを考えられる点が嬉しい」と言われます。金融機関等の伝統的な事業会社では、どうしても稟議に時間を取られる、既存のサービスを改善しようという発想で一から新しいものを作ろうとしない、等の意見を聞くことが多いです。もちろん、金融という領域においては丁寧に綿密に進めることは非常に重要です。私たちは会社も事業も立ち上げ期ですので、新しいサービスごとに理想のユーザー体験とは何かを考え抜き、それを「スマホで動くアプリにしていこう」という業務だけに集中しています。金融業界特有の法的規制やルールといったものはもちろん遵守して事業づくりを行いながらも、会社の中に面倒な制約はなく、本当に自由に働けます。

キム氏:私たちのチームの仕事で言えば、「LINE」というプラットフォームには、日本、台湾、タイ、インドネシアの4カ国だけで約1億6,400万人の月間アクティブユーザーがいます。そもそも蓄積されているビッグデータが膨大かつ、これだけのデータを実際に扱えるような会社はグローバルで見てもなかなかありません。しかもこれまで扱ったことのない多種多様なソーシャルデータを分析していく仕事であり、これはデータサイエンティストのキャリアとして非常にユニークで、大きな魅力であると感じています。

川崎氏:それに「LINE」では、プロダクトをリリースした際にリーチできるユーザーの人数も膨大です。私が以前担当した求人系のサービスでは、1年間で1,000万人ものユーザーが登録して下さいました。良いサービスを作ろうと努力した結果、それが社会的なスタンダートとして受け入れられ、1つの生活インフラのように大勢の人たちに使われるサービスに進化することもあります。「社会に大きなインパクトを与えたい」「世の中の仕組みを変えたい」といった思いに突き動かされるような方には、すごくフィットする職場であると思います。

川崎様は、これまでどのようなキャリアを経て、貴社で金融事業に取り組まれるようになったのでしょうか。


「Webディレクター時代から『ユーザー体験をこだわりぬく』という姿勢で仕事に取り組んできました。既存のやり方に捉われず、フレキシブルに動ける点がLINEの魅力であり、楽しい点でもあります。」

川崎氏:私は2015年の秋に新卒でLINEへ入社しました。実は入社前は大学を休学してミャンマーで求人サイトの立ち上げに取り組んでいたため、就職活動をしようにも情報が限られていて出遅れてしまいました。海外に居ながらSkype等を通して面接をしてもらえる企業のひとつがLINEだったのですが、有り難いことにLINEは役員面接までSkypeで実施してもらえたんです。LINEは当時からグローバルで利用されているサービスで、国内でも2015年時点で月間6800万人以上(現在は7900万人)の利用者がいるサービスでありながら、スピード感をもって幅広く新しい領域に挑戦していることに魅力を感じたので、入社を決めました。

入社後はWebディレクターとして、アルバイト求人情報サービス「LINEバイト」の新規リリースを担当しました。検索ページやランディングページの仕様書を書いてデザイナーに渡してデザインし、更にそれを開発チームに渡してアプリにしていきます。販促キャンペーン等も自分で考え、これらを含む一連のプロジェクト企画と進行管理がディレクターの役割になります。

2017年の11月にファイナンシャル部門へ異動した時点では、まだLINE Financialという会社も設立されていませんでした。今、LINE Creditの社長を含めメンバーと3人で、「LINEがFintechをやるならどんなビジネスをやるべきか」といった議論を交わすところからスタートしました。

私のように金融ビジネス出身ではない人間からすると、「何故そんなやり方をするのか」と素朴に思うことが多くあります。良い意味で既存の価値観にとらわれずに「ユーザーはこういう体験を求めているはずだから」といった発想で考えることを大切にしたいと思っています。もともとLINEのデザイナーやエンジニアは非常に優秀ですし、金融業界出身の中途入社のメンバーも増えました。そこにサンウのような金融領域でモデル開発をしてきたプロフェッショナルも参加してくれています。あともう少しでユーザーオリエンテッドな、優れたプロダクトを生み出せると感じています。

キム様は韓国で信用評価モデルの開発をされていたとのことですが、どのような経緯で現在のLINEでのキャリアに転じられたのでしょうか。


「今はLINEの韓国オフィスを拠点として、出張ベースで頻度高く日本に来ては、川崎の隣でスコアリングモデルの開発に携わっています。」

キム氏:私の場合は韓国の大学で産業工学を勉強する課程で、銀行の信用評価モデルの開発に興味を持ち、先ほどお話しした信用情報事業者への就職を目指しました。

最初の会社で信用評価モデルの開発に7年ほど携わり、その後、韓国のFintechベンチャーに転職。そこで初めてFintechの領域に挑戦しました。その経験を活かし、次に韓国最大の貯蓄銀行にFintechの担当役員としての職を得ました。この企業での待遇は非常に良く、役員として私の年齢では通常できないような貴重な経験も数多くできましたが、役員職は管理業務が多く、30代のうちにもう一度金融モデル開発の第一線の現場でチャレンジしたいと思うようになりました。そんな時に日本のLINEが金融事業をスタートすると知り、改めて挑戦する気持ちでジョインすることを決めました。

これまでのデータサイエンティストとしての職務経験は、信用評価モデル開発も、Fintechベンチャーでの挑戦も、全て現在の業務にダイレクトに生きていると感じています。

中途採用についてお伺いします。現在、貴社では今、主にどのような職種・ポジションの採用に注力されていますか。

キム氏:スコアリングモデルの開発チームでは、金融分野でビッグデータを使ってモデリングをした経験をお持ちの方が即戦力で活躍できると思います。勿論、そこまでの業務経験をお持ちでなくても「ビッグデータを扱ったことがある」、「データを分析して何かを予測するプロジェクトに参加した経験がある」といった方でも問題ありません。事業分野は問いませんが、金融に関連した分野の経験があったほうがキャッチアップは早いと思います。
また、経験年数としては3年~7年くらいの人材をイメージしています。

私たちが一緒に働きたいと思うのは、現在の職場でもやり甲斐を持って仕事に取り組まれ、周囲からの評価も高いような方々です。そのようなレベルで自分の仕事を3年以上経験されている方の多くはきっと「新しい分野にも挑戦してみたい」、或いは「世界にまだ存在しないような新しいプロダクトを自分の手で作ってみたい」と考えているのではないかと想像します。今のLINEにはまさにそのようなチャンスがあるとお伝えしたいです。

川崎氏:企画系の職種では、サービス企画と与信企画の2つのポジションを強化したいと考えています。

サービス企画については、新しいサービスの仕様書を書き、開発をディレクションし、全体の進行を管理する仕事になります。プロダクトに合わせて販促キャンペーンの設計もしますし、リリース後は、ユーザー動向を見てきめ細かくサービスの改善を重ねていきます。要するにLINEの開発スタイルで金融系の新しいサービスを創造していく人ですね。こちらは金融分野に限らず、広くWebサービスの企画経験を3年以上お持ちの人材をイメージしています。勿論、Fintech系のベンチャー等でサービス企画をやっていた方であれば尚良いと考えています。

与信企画は、サンウのチームが開発した信用スコアリングモデルを使って、導かれたスコアを審査基準と緻密に紐付けていく仕事になります。延滞(返済の遅れ)やデフォルト(貸し倒れ)等の事業リスクを最小化し、優良なユーザーを集めるための審査基準を構築する業務です。こちらは銀行のみならず、消費者金融会社やクレジットカード会社で与信企画に3年以上携わっていたような人材をイメージしています。

サービス開始に向けて着実に準備に取り組まれている中、中途入社の人材に対してどのような行動特性やスタンスを求めておられますか。

川崎氏:LINE Creditで事業・サービスの立ち上げに関わっている社員は現在約20名います。サンウのチームとは別の関連会社の開発チームを含めても50名前後の規模です。正直なところ、優秀なメンバーが集まり、事業の核となるプロダクトの開発が進んでいること以外は、組織としてまだあまり整っていない状況です。いろいろな側面においてこれから作り上げていくフェーズになります。

このようなスタートアップの環境ですから、様々な制度や組織、業務プロトコル等を自分たちの手で新たに作っていこうというマインドを持った方がマッチすると思っています。

キム氏:一般的に金融機関等でデータ解析に取り組む場合、サービスを支えるシステムは既にありますし、データを分析する環境も整っています。私たちの場合、分析すべきビッグデータはたくさんありますが、分析する環境そのものは現在進行形でスピード感を持って整備していくことになります。

「スピード重視」のカルチャーの中では、新たな意思決定が次々に下されます。
そもそも新規事業をスタートする時期は、予想もしていなかったイシュー(解決すべき問題)と直面する日々の連続です。このような環境をストレスと感じることなく「そういうこともあるさ」と前向きに受け止め、問題に振り回されるのではなく、逆に楽しめるようなメンタリティをお持ちの方々が、私たちのカルチャーにもすぐに馴染むことができ、今までの経験を活かして活躍頂けると考えています。

最後に、貴社を志望する方や、潜在的な候補者へメッセージをお願い致します。


新宿本社の「LINE」ロゴ前にて

川崎氏:日本の信用スコアリング事業はまだ黎明期であり、市場はこれから形成されていきます。ですから今回の中途採用は、未知のビジネスを一緒に模索していく仲間を求めているとも言えます。ビジネスをゼロから立ち上げ、市場を育てていく経験は今しかできません。それだけチャンスも多く、刺激に富んだ時期であると個人的には思っています。

特に、今世の中にはスマートフォン等を用いるキャッシュレス決済システムを各社が独自に開発し、サービスが乱立する状態です。私たちのグループが提供するモバイル送金・決済サービスの「LINE Pay」もその1つです。同様の競争がスコアリング事業においても起こると予想され、おそらく近い将来、デファクトスタンダードが決まるだろう思っています。このような新ビジネスによる市場形成のダイナミズムを「楽しい!」と思える方に来て頂けたらと望んでいます。

キム氏:現在の職場で責任ある仕事を任されている方にとっては、転職について慎重かつ合理的に考え、今はまだ金融領域での実績が少ない弊社へ移ることに不安を覚えるかもしれません。しかし、そもそも全ての環境が整った職場で得られる経験から、真に豊かなキャリアが手に入るでしょうか。今は未知数の部分も多いですが、これから次々に新しい領域に挑戦していく企業ステージにある弊社には、個人の成長と今後のキャリアにおける市場価値という意味で、最も多くのものを得られる環境があると考えています。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに転職相談したい
LINE Credit株式会社
設立日
2018年 5月 1日
資本金及び資本準備金
9億 9000万円
所在地
東京都 新宿区 新宿 四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー23階
代表取締役
高 永受
事業内容
スコアリングサービス、ローンサービス

LINE Financial株式会社
設立日
2018年 1月 10日
資本金及び資本準備金
225億円
所在地
東京都 新宿区 新宿 四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー23階
代表取締役社長CEO
齊藤 哲彦
事業内容
金融関連サービスの提供
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約28,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか40社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ(第二回認定)、令和2年:全国で39社のみ(第三回認定)、令和5年:全国で40社のみ(第四回認定)
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