企業インタビュー

パーク24株式会社 企業インタビュー

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時間貸駐車場「タイムズ」のビジネスモデルについて判り易く教えて下さい。

当社の駐車場ビジネスは、「ST」、「TPS」、「SPCタイムズ」の3種類に分かれています。

まず「ST(一般タイムズ:スタンダードタイムズ)」というのは、地主様から借りた土地を、時間貸駐車場として運営する事業です。地主様に賃料を支払い、当社は駐車場を利用されるお客様から料金を頂くというビジネスモデルです。このSTは、一般的に最もよく知られているサービスで、パーク24(株)が最初に手掛けた事業でもあります。

このSTに次いでもう1つの事業の柱となりつつあるのが、「TPS(タイムズ・パートナー・サービス)」です。TPSは、商業施設などと長期で契約し、付帯する来客者用駐車場を運営する事業です。例えば、スーパーマーケット、ショッピングモール、金融機関、ホテル、病院などに付帯する駐車場を運営しています。

そして3つめの「SPCタイムズ」というのは、上記2つと異なり、自社で土地を購入し運営する事業です。当社が購入した土地にビル型駐車場「タイムズステーション」などを建設し、さらにテナントを誘致してテナント料を頂いています。従来のように駐車場を単なる中継地ではなく、目的地として利用して頂くという発想のもとに生まれたビジネスで、本社ビルの有楽町イトシアをはじめ、その他にも池袋や札幌でも運営しています。

同業他社との違いは何ですか?

大きな違いは3つあります。まず1つは、ITを使ったサービスが充実していることです。駐車場の空車情報などをリアルタイムで携帯端末に配信したり、決済にクレジットカードや電子マネーを使えるようにしたりしています。また、SuicaやPASMOの乗車履歴と連動して「タイムズ」で駐車料金を優待する割引ができるパーク&ライドサービスもあります。

次に挙げられるのが、当社は駐車場を開発・運営するだけでなく、グループ全体で総合管理していることです。駐車場の清掃、集金、駐車場機器のメンテナンス、コールセンターといったサービスを全てグループ内で完結することによって、情報共有を迅速に行い、タイムリーに、且つスピーディなサービスを提供できているのは、他の会社との大きな違いですね。

そしてこれらに加え、営業スタッフの質・数の面でも優位性があります。現在当社では、全国約9000ヶ所、26万台強(2009年12月末現在)の駐車場を運営しており、この規模は業界第2位の会社と比較しても倍近くの開きがあります。これはやはり、全国約300名の営業スタッフが日々、「タイムズ」として運営するための土地を発掘してオーナー様と交渉したり、施設を運営する企業にアプローチをかけたりして常に新規開拓している賜物です。首都圏、関西圏の大都市を中心に、全国各地で質の高いサービスを提供できているというのは、同業他社に対する一番の優位性ですね。

(株)マツダレンタカーを買収しカーシェアリング事業に参入するなど、新規ビジネスにも注力されています。


従来のカーシェアリングサービスは、基本的には自動車を所有している企業による運営がメインでした。しかしその場合、どこにクルマをとめてお客様に引き渡すのかという問題が発生します。その点、当社は全国各地に駐車場を所有している強みがありますので、カーシェアリングは今後も大いに成長が期待できるビジネスなのです。

またカーシェアリング以外でも、駐車場を核に、駐車場看板広告、自動販売機、携帯会員向け情報提供サービスなどの新規ビジネスを手掛けてきました。

当社には、タイムズクラブ(入会金・年会費無料の会員制ポイントプログラム)の会員様に提供する情報や、あるいは会員様から頂く生の声、そしてグループ会社と連動したオペレーション体制や、1971年の創業時から蓄積された駐車場運営ノウハウやインフラなど、様々な面で強みとなるファクターがたくさんありますから、今後もそれらをうまく活用し、駐車場を核にした新しいビジネスへのチャレンジを続けていきます。

新規事業参入時の苦労話・エピソードを聞かせて下さい。

そもそもカーシェアリングというビジネス形態自体、当社にとっては初の試みで、何もお手本が無い状態からのスタートでした。しかしそのような状況でも、新規事業組織のメンバーは、自分たちで企画し、主体的に業務を進めた結果、カーシェアリングスペースの確保、事務所設立といった諸々のことを、短期間のうちにものすごいスピードで実行していったのです。タイムズももともとは何もないところから試行錯誤を繰り返しながら築き上げたものですので、当社にはこうした“自分たちで考えて、すぐに行動に反映する”という風土が根付いているのです。

2006年には台湾、および韓国で事業を開始されています。海外事業の現状についてお聞かせ下さい。


今は台湾、韓国でしっかりと足場を固めている状況で、両国内でのビジネスを更に拡大していこうというステージです。

この2つの国では慢性的に駐車場が不足している状況で、今後も駐車場ビジネスが拡大してゆく余地があります。海外でも既に国内と同様に、駐車場運営だけでなく、駐車場広告やITによる情報提供を行っており、今後もサービスのラインナップを増やしていく予定です。

ただし、国によって文化、生活習慣、経済感覚、国民性などが異なりますから、日本国内と同じ方法が必ずしも通用するとは限りません。それぞれの国の実情に合わせて着実にビジネス展開していくことが重要で、海外事業を担当する社員にも、語学力以上に各国・地域に順応するためのマインドや、メンタリティを要求しています。

中途採用で問われる経験やバックグラウンドについて教えて下さい。

出身業界については特に問いません。それよりも、主体的に物事を考え、すぐに行動に反映できるか、といったメンタリティの方が重要です。当社で働く上では、主体性や能動性が様々な場面で求められます。それは、社員同士のコミュニケーションでも顕著に表れています。例えば何か分からないことがあった場合、指示待ちあるいは受身の姿勢の方は必要最低限の情報しか得られませんが、逆に自分からどんどん先輩に聞きに行くような積極性のある方に対しては、必要な情報だけでなく、プラスアルファで様々な情報を教えたり、熱心に説明するような社員が多い組織風土です。

金子部長ご自身が、パーク24(株)に入社された経緯や、魅力を感じた点について教えて下さい。


入社する前に社長や社員と話をする機会を設けて頂いたのですが、その時に社員一人ひとりが会社や駐車場ビジネス、そして一緒に働く仲間に対する強い思い入れを持って仕事をしていると感じました。そういった人達と一緒に仕事ができたら楽しいだろうなと思えたことが入社の決め手です。

元もと私は人事の仕事をしていることもあり、事業内容もさることながら、人そのものに対する関心も強く持っていたのですが、パーク24グループの場合、社員一人ひとりが何らかの強い思い入れを持って仕事をしているという点が、とても魅力的だと思います。

これから入社される方には、どのようなことを期待しますか?

パーク24グループで「こんなことをやってみたい」というアイディアを持ってきて頂きたいですね。アイディアの内容は、新規事業に限らず、「タイムズ」が持つ既存のインフラやノウハウを使った新しいサービスなど何でもいいんです。自分たちで「未来を切り開きたい」という強い志を持っていることが大切だと思います。

また当社は、年齢・キャリアに関係なく、自分のアイディアを主張でき、更にそれを形にするためのバックアップ体制や、インフラ、組織環境が整っています。SuicaやPASMOとのコラボレーションによるパーク&ライドサービスも、もともとは社員のアイディアから生まれたビジネスなのです。

ただし、誤解をしないで頂きたいのは、やりたいことが100%何でも実現できるかと言うと、組織に所属している以上、必ずしも自分のアイディアが通らない場合も当然あるということです。それでもアイディアを通す為に周囲と上手くコミュニケーションし、合意形成し、協力を促したり、様々な工夫ができる方にとっては、当社の環境は適していると思いますよ。

社員研修・教育の特徴についてお聞かせ下さい。


研修や社員教育に関しても、社員一人ひとりの主体性や能動性を重視した内容のものを提供しています。「自分はどんな教育を受けられるのだろうか?」ではなく、「自分はこんなことを勉強したいんだ!」という姿勢で取り組んで頂きたいですね。

その一例として、当社では社内のイントラネットを使って、様々な教育コンテンツを配信しています。これらのコンテンツには、グループ企業の社員を含め、全員が自由にアクセスすることができ、テキストやテストを使いながら、自分が興味ある分野を好きなだけ勉強することができます。例えば、営業スタッフ向けには駐車場法、宅建、景品表示法に関するコンテンツがありますし、他にもメンタルヘルス等について学習するためのコンテンツがあります。当社ではこの制度をPGU(パークグループユニバーシティ)と呼んでおり、まさに大学のように自分で好きな学科を選び、自主的に勉強するというスタイルです。

このPGUとは別にもちろん階層別の集合研修をはじめ、必要な知識や技術・リソースも提供しています。ただ与えられたものだけでなく、もっとプラスアルファの何かを得たい、あるいはもっと成長したいという意欲的な社員にとって、飽きることのないようなインフラや仕掛けを会社として整えています。

過去に弊社からの紹介でご入社された方々の活躍ぶりや、弊社へのご要望などはありますか?

これまでに(株)エリートネットワークさんからの紹介で、たくさんの方々が入社しましたが、皆さん夫々の持場・立場で大いに活躍しています。例えば、経営企画として新規事業のM&Aや事業計画を担当している人や、駐車場物件を統括する部署のマネジメントポジション等、いずれも当社のビジネスでコアとなる優秀な方々です。

入社した社員に共通して言えることは、レスポンスの速さや柔軟な対応ができるということ。更に、これまでのキャリアで未経験の事に対しても、積極的に挑み、調べ、トライ&エラーを繰り返すなどして、組織の中で主体的に仕事に取り組んでいるということです。そして入社して直ぐに、責任あるポジションで活躍しているのも大きな特徴です。

今後当社が求める人材は、一つの専門性だけでなく、その周辺領域もカバーできるような、"一専多能型"の方です。更に企業を取り巻く環境は日々ものすごい速さで変化していますから、それに伴い人材のニーズも変わっていきます。極論を言うと、今求めている人材像が、明日には変わっている可能性もあります。ですから、(株)エリートネットワークさんには、日々変化するターゲットを追うためのスピードと、我々への理解をより一層深めて頂き、今後も引き続き、当社でコアとなる人材を紹介して頂けることを期待しています。

最後に転職希望者に対して一言メッセージをお願いします。


駐車場市場は、まだまだ需要に供給が追いつかない状況であり、今後も更に規模が大きく拡がる可能性を秘めた有望なマーケットです。そのような事業を手掛けているという観点から言えば、パーク24(株)は、東証一部に上場しているものの、まだまだ成長途上の企業です。そんな成長段階にある状況の中で、主体的に様々なことを勉強しながら、自分たちが会社を成長させるパワーの源になるんだという強い思いを持った方にとっては、とても相性のいい会社です。

もちろん当社を志望する上で、マーケット規模やビジネスモデルに興味を持って頂くことも重要ですが、当社で働く人達の考え方や企業風土、職場の環境も含めて、パーク24(株)という会社に関心を持って最終的に入社に至って頂ければうれしい限りです。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに転職相談したい
パーク24株式会社(東証一部上場)
本社所在地
東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア
設立
1971年 8月 26日
資本金
9,515百万円
    
上場証券取引所
東証1部
従業員数
293名 / グループ連結従業員:3,421名
代表者
代表取締役社長 西川 光一
事業内容
グループ統括・経営企画/管理 ※駐車場運営、カーシェアリング、駐車場管理、コンタクトセンター、レンタカー、ロードサービス、決済サービス、保険代理店、駐車場運営(台湾・韓国)、所有不動産管理)
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約28,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか40社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ(第二回認定)、令和2年:全国で39社のみ(第三回認定)、令和5年:全国で40社のみ(第四回認定)
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