とある会員制無農薬野菜・果物の宅配をメインビジネスとされている企業の幹部の方と打ち合わせ。
無農薬・減農薬の作物を栽培しておられる全国の農業生産者との理念をひとつにした強いネットワークがあるからこそ、自然に近い本物の作物を安定供給出来るのが強み。
キャベツ、ジャガイモ、大根、人参等、作物毎に定められた、土づくりや肥料等の栽培方法の基準がまとめられている何冊ものマニュアルの完成度の高さには驚き。
このようなガイドラインを遵守して丹精込めて大切に育てられた作物は、美味しい事に加え、人間の身体にとっても極めて安全性が高いことは、農業のズブの素人の私にでも充分納得できる。
経済合理性という物差しから見て、最も効率的ではなくとも、人間の“生の根本である食材”は、今迄も、これからも、こうでなくっちゃと共感しつつ、オフィスを後にした。もしかして、世知辛い現代の経済社会で最も幸せな事は、自らの信ずる理念に則って仕事をしていて、尚且つ、食ってゆける事かも知れない。
理念に裏打ちされて、働いている人は、強靭である事も、改めて、目の当たりにした打ち合わせだった。