昨年夏に東証マザースに上場したユニークな法人向けコンピューターのソフトウェア会社の採用の責任者が御来社。公開後も赤字基調が続くIT系企業がいくつかある中、この企業では‘97年8月の設立以来、‘98年7月期は経常利益、1、300万円、‘99年7月期には経常利益7800万円、2000年7月期、同1億3000万円と創業以来ずっと黒字決算という超堅実経営。
話の中でその秘訣を尋ねてみたところ、それは、創業者である現社長のビジネスマンとしての原体験にあった。経営の神様と呼ばれた、松下幸之助氏が創られた中核会社で新人時代に学び、「商いのい・ろ・は」を身につけたのだという。
企業ポリシーの中にも、“メンバー全員の人格の完成を目指す”という項目があるのも、さもありなんと、納得。優れた経営体質を持つ企業には必ず、良い遺伝子が従業員の間に脈々と受け継がれている。