昨年9月にNY証券取引所に上場した京都のユニークなハイテクメーカーの採用責任者と打ち合わせの為、猛暑の京都へ出張。
今回は中国に3つの拠点の新設に伴い、大幅な増員をお考えとのこと。様々なポジションについてご丁寧なご説明をして頂き、いくつかご質問させて頂いた中で、この企業の元気の源が、創業時から貫いている企業理念であることに気付いた。
この企業はM&Aを積極的に行いながら、現在国内25社・海外43社を有する企業グループを形成している。一見すると、ドラスティックにリストラをして赤字会社を黒字会社へと建て直している感があったが、実際には被マージ会社の従業員を全員受け入れ、半年間のスパンで今まで全てM&Aした企業を黒字化させてきたと言う。
「そんなことができるのか?」と率直に疑問に思ったのだが、そこで一番重要なキーとなってくるのが「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という3つの精神と呼ばれる企業理念であった。企業理念だけで企業を建て直す事ができるのかと採用の責任者の方も入社当時は思ったそうだが、実際に目の当たりにしてきた今となっては企業理念の重要さを痛感しておられるようだ。元々、採用責任者の方はとある都市銀行にお勤めになっていたということもあり、それを一層強くお感じになるとのこと。
改めて、世の中を見渡してみると、元気の良い成長企業というのは、企業理念を念仏のように唱えているだけでなく、本当にそれを実践している会社であり、そういった企業が日本に雇用を生み、活力を産み出していくのだなぁと帰りの新幹線の中でビールを片手にしみじみと感じ入った一日であった。