我々の仕事は、取締役、経営幹部、人事部の方々と都心のオフィス内でのみ打ち合わせを重ねている、とお考えの方も多いのではないでしょうか?確かにそういったケースも多いですが、実際は、採用を行う各部門やラインへ直接出向いて求人要件をヒアリングし、転職希望者の方が実際働く就労環境を拝見するケースもしばしばあるのです。そんな一例をレポートします。
本日は、大手化学メーカーの川崎工場の人事部の方と打ち合わせ。最寄駅に着くと、そこには東門と呼ばれる入口があり、大型トラックが所狭しと列をなしている。
その先の広大な敷地には、大きなプラントが白煙をモクモクと吹き上げており、正に“工場に来た”という感じ。入口(門)から目的の建物まで所要時間は徒歩5分(!)。道のり途中には体育館やグラウンドもあり、人事部が入っていらっしゃる建物は、昭和初期の文化財に認定されている瀟洒な造りでした。
多くの人材紹介会社は、あまり現場の方々にまでヒアリングをしないのでしょう。工場人事部の方は、訝しそうに当方を探って来られました。何故、工場までわざわざ来て話を聴くのかと。しかし、席に着いて数分もすると、当方の意図・熱意を汲んで下さり、快く人材要件や採用の背景等を教えて下さいました。業績好調の同社では、プラント増設に伴うプラントエンジニアの増員が急務とのこと。数日前に当方よりご推薦した技術者の方と是非お会いしたいとのご意向も承ることができ、有意義な打ち合わせとなりました。
「百聞は一見に如かず」と言うように、臨海地帯の工場に直接出向いて求人をヒアリングし、その情報を直接転職希望者にお伝えする。また、転職希望者と直接面談した転職カウンセラーが、応募先企業へその方のスキルや人となりをお伝えする。そんなアナログな“信頼の輪”創りの中からこそ、最適なご縁が生まれるのではないでしょうか。