昨年末に、お取引先企業の人事担当の方より、「私個人の中長期のキャリアプランを相談したい」
と、ご連絡があり、新年早々カウンセリングにお越し頂いた。
彼は、20代半ばにして人事総務部門を一手に任されている非常に優秀な方。
責任ある立場にある為、今すぐ転職を考えている訳ではないが、
今までベンチャー企業で、営業・社内システム・人事・総務、と
幅広くキャリアを積んで来られた実力者。
一方で、キャリアに一貫した専門性がなく、かと言って、どの仕事も不得手でなく、嫌いでもない為、
中長期的に、どういった方向にキャリアを構築していくべきか悩んでいるという。
そこで私が提案したのは、専門性の高い「スペシャリスト」ではなく、
「スーパージェネラリスト」を目指しましょう、ということ。
幅広い業務経験が大きな強みとなるよう、一つ一つの業務をトコトンやり抜くこと。
更に、将来的により経営に近いポジションを目指すのであれば、
会計・ファイナンスの知識・経験は必須となるので、今から勉強を始めることをお薦めしました。
つまり、転職ではなく、現職での業務に邁進することを、私はお薦めしたのです。
すると、実は今、CFOから株式公開準備の手伝いをして欲しい、と依頼を受けており、
お受けすれば更に漠然とした、専門性のないキャリアになってしまうのではないか、と
不安だったんです……と本音をポロリ。
私共は、年間を通じて、このような中・長期キャリアプランのご相談を数多く承っています。
多くの方は、人材紹介会社は転職活動をする際にのみ利用するものとお考えのようですが、
中・長期キャリアプランの相談相手として、
もっと積極的に活用なさっては如何でしょうか。