最近、テレビ、雑誌等でよく報道される「第二新卒」というキーワード。
新卒採用の氷河期に採用出来なかった年齢層を補う為に、
各企業が積極的にこの第二新卒層の採用を行っている、という話である。
確かに、各企業が優秀な第二新卒の採用に意欲的であることは事実だが、
当事者である第二新卒の意識が追いついておらず、明確な目的意識もなく
「需要が拡大しているから、その流れに乗って転職してしまえ!」といった
“勢い転職” “はやり転職”が目立つことが気がかりである。
その為、勢いで転職をしてみたものの、
「イメージしていた仕事内容・職場環境とは違っていた」「この先のキャリアが描けない」という理由での
再度「やり直し転職」のご相談が、最近本当に多い。
「第二新卒」と称される社会人3年前後位までの皆さん、
まずは「自分は10年後どうなりたいのか」もしくは「この転職で将来的に何を実現したいのか」をじっくり考えてみよう。
現職に不満があるのなら、不満の原因は何なのか、転職する以外に解決方法はないのか、
もう一度深く考えてみよう。
古くさいと思われがちだが、「石の上にも3年」という考え方は
第二新卒採用が盛り上がりを見せている昨今においても、
通ずるものがあると感じる。
目的意識が明確な転職と、いわゆる“勢い転職”では、
その後のキャリアプラン、そしてご本人のバリューそのものが、大きく変わってしまうことを
声を大にしてお伝えしたい。