「面接でモノマネ!?」
これは、とある外資系人材コンサルティングファームの選考で
実際に行われていた手法である。
事実である。
実際にそれを行っていた同法人の社長から直接お聞きした話だから、間違いない。
一般的に、コンサルティングファームには、
非常に頭のキレる偏差値の高い方が多い。
中でも人事コンサルタントは、
基本的に「人が好き」で、「組織に関心がある」ことが求められる訳であるが、
意外と「人」に対しての関心・感度が低い方もいるようである。
そこで、対人感受性を計る一つの手段として
「面接でモノマネ」を披露してもらい、感度の高い方を採用するようになってから、
同社の離職率が下がり、更には組織の活性化・成長にも繋がっているという。
対人感受性が低い方が組織にいると、
他の人が何に困っているのか、悩んでいるのかを察知することができず、
心を開かぬまま、あるいは誤解が生じたまま、
人が流失していってしまうケースが多い。
実際、様々な企業の幹部の方や転職希望者の方と接する中で、
私が感じていたことは正にこのことであり、なるほど……と
感じ入ったお話であった。
昨今、多くの企業が、社内コミュニケーション不全病にかかり、
社員を長い間つなぎ止めておくことができないケースを散見する。
コーチング等で社内を活性化することも重要であるが、
その前に、コストのかからない方法として
採用時に「モノマネ」を採り入れてみたらどうだろうか?
本当に社員の定着率が上がるかもしれませんよ。