「今、関西が熱い!」
今回、関西へ出張行った際に強く感じたことである。
具体的事象としては、
東京同様に不動産の大型再開発がいたるところで目立っていた。
次に、御堂筋にビジネスマンがパッと見、増えた。
この数年、東京から関西へ行く度に活気の無さが気になっていたが、
今回は大きく違った。
この感覚は、バブル崩壊後、景気回復が叫ばれるようになる直前の
大手町・丸の内でも感じられた肌感覚である。
好景気の波が、東京から全国に波及している証であろう。
さて、本題の関西の求人状況であるが、
Key Wordは「グローバル統治」である。
関西には、グローバル企業が多い。
松下電器産業、武田薬品工業、日本電産、京セラ……等、
枚挙に暇がない。
従来、海外現地法人といえば、日本から海外に進出するための
徹底した出先機関であり、
現地の方に日本流の手法を教え込めばよかったのだが、
今は、M&A等により既存の外資系企業を傘下に治めることが多く、
日本のヘッドクォーターから
諸外国にある子会社・拠点をコントロールすることが不可欠になってきたのだ。
そのため、従来の日本式のやり方をそのままビルドインするだけでは、上手く機能しないというのが、
現在の経営課題である。
今回打ち合わせさせて頂いた、とある企業の人事部の方は、
来月から半ば強制的に英会話を学ぶことになるらしい。
社内で人材を育成するには少し時間がかかる為、
中長期的な育成となる訳であるが、
経営は刻一刻のスピードをも争う。
従って、外部から「グローバル統治」の即戦力となる
ビジネスパーソンを求めるのである。
実際、最近アングロサクソン系の白人の方を2名、
人事として採用したというお話も伺った。
つまり今、関西で求められているハイスペックな人材とは、
単にビジネススキル・経験だけでなく、
ビジネス上の折衝・ネゴができるレベルの高い語学力(特に英語)も
求められているのである。
厳しい時代である。
ただ、これは日本の将来を暗示するものだとも思った。
当たり前といえば当たり前だが、
日本は既にグローバル化の波に洗われており、
いよいよ各企業の中でも、
それが顕在化してきたことを象徴するものであろう。
これからは、より上を目指すなら
世界でグローバルに戦えるビジネスパーソンになる必要がありそうだ。
そんなことを痛感させられた関西出張であった。