新年の挨拶をさせて頂いたこの1週間を振り返ってみると、
「日本は大丈夫か?」と感じざるを得ない。
製造業は、日本から海外市場へ。
それもアメリカやヨーロッパではなく、アジア、BRICs圏へ。
日本市場を担当するセールスやマーケのポジションは、ほぼなく、
成長途上国を担当する人材のニーズが溢れている。
もちろん、語学も英語だけではなく、現地語。
特にスペイン語、中国語のニーズが高い。
一方、景気停滞気味の日本をターゲットにしている外資系企業は、
日本の金融資産を明確に狙っている年金・富裕層ビジネスが熱い。
日本のメガバンク、信託銀行も参加して、リテール市場は加熱しているが、
僕らのような一般市民にはあまり関係のないマーケットである。
なぜならば、金融資産1億円以上所有する方々がメインターゲットであるからだ。
従って、普通のサラリーマンには関係ないところで、
日本は盛り上がっている。
他には、いわゆるシニアマーケットも盛り上がっている。
高齢化社会の到来などと言われて久しいが、
いよいよ2007年問題を経て、本格的な高齢化社会が到来する。
2008年はシニア元年と言っても良いくらい、
様々なビジネスが我々の目の前に顕在化してくる年となるだろう。
と言っても、多くの20代・30代にはいまいちピンとこないマーケットではないだろうか。
つまり、日本は「金持ち、高齢者」向けのビジネスばかりが花盛りで、
他は先行き不透明である。
国力の低下により、「円」の力が低下し、
日本人は、日本に進出してくる国内外の高級サービスを受けることが難しくなってきている一方、
中国、韓国、インドなどの成長途上国の富裕層は、
自国の国力の高まりによる通貨の向上により、
日本のバブル時代のような購買力で、高級品をバンバン購入し、
高級サービスを利用している。
そんな時、我々は何をすべきか?
サバイバルできるビジネス力を磨くべきである。
英語力もその一つであることに間違いないが、
単なる英語使いでは外国人には敵わない。
それ以外のビジネススキル、営業、システム、技術、R&Dなど何でもいい。
自分の専門性を磨くべきだ。
日本ならではの、良い製品・サービスを開発し、
どんどん発信できる会社でなければ生き残れない。
また、そんな会社が増えないと、日本は沈んでしまう危機感がある。
だけど、世界で頑張る日本人も多い。
海のむこうで活躍している日本企業も一般に知られていないだけで本当に多い。
プロスポーツの世界のように、ビジネスの世界もボーダレス化がますます進んでいくはずだ。
だから、僕は、皆さんに世界に通用する会社を紹介していきたい。
そのために、2008年も頑張ろうと思う。
そして、微力ながら、日本が活力を取り戻す一翼を担っていきたいと思う。
大丈夫だ、日本。