先日、外資系投資銀行・外資系戦略コンサル出身の方々が設立した
日本人による日本企業の再生ファンドに伺った時の話。
事業再生というと、外資系投資ファンド、いわゆる“ハゲタカ”が
業績悪化した日本企業を買い叩き、体裁を整えて高値で売却するイメージが強い。
同社もご多分に漏れず、そういった経験を積んできたプロフェショナル達の精鋭部隊であるが、
“ハゲタカ”とは大きく違う点がある。
それは、「日本人による、日本人の為の、事業再生」にこだわっている点である。
日本人でありながら、外資系企業に籍を置き、
外資流のやり方を実践し、身につけてきた彼らだが、
外資系企業では、日本人の情緒的側面、ウェットな感情や気持ちの機微を
十分に理解せずに事業再生を行う為、決裂するケースも多い。
そこで、同社は母国を再生する気概“大和魂”で事業再生に取組み、
4年間で200社以上の成功事例を生み出すという驚異的な成果を出してきた。
マネーゲームではない本来の事業再生を行うファンドと出会えて、正直ほっとした。
同時に、「日本再生は、日本人が頑張らなくてどうする!」という
忘れかけていた事を気付かされた貴重な打ち合わせであった。