新卒採用と違って、中途採用においては、
企業側に決まった採用時期(タイミング)というものはありません。
もちろん、昨今盛んな第2新卒の大量採用など、
新卒採用の進捗との兼ね合いで、採用時期が定まってくるものはあります。
また、大まかな時期毎、例えば会計年度の始めや終わり、予算消化状況などにより、
採用間口を広げるか・狭めるかの「採用の波」は確かにあります。
但し、採用間口が広い時期だからと言って、自分が希望するポジションの募集があるとは限りません。
転職は、「あるひとつのポジション」と「あなた」との、
ピンポイントで、個別相対な関系の上に成り立つものです。
あなたにとって、良い転職のタイミングがあるとすれば、それは企業の側ではなくて、
むしろ、あなたの側にあると思います。
まず始めに大切なことは、「転職をするんだ」と明確に決断が出来、
気力・体力共に充実しているかどうか?です。
これまでのビジネス人生の棚卸が出来ており、
何故転職するのか、転職して何を実現したいのかということを、
初めて会う第三者の面接官に、きちんと納得してもらえるレベルで説明出来るかどうか。
そもそも、この転職自体が、本当に自分自身の腑に落ちているか。
加えて、現職の仕事の状態を見極めることも大切です。
締切や納品などの納期に追われていたり、決算業務や年度末の勝負どころで、
精神的にも肉体的にもあまり余裕のない中での転職活動はお薦め出来ません。
折角頂いた面接のチャンスを、当日の残業の為にドタキャンするなど、もってのほかです。
そして、最後にプライベートな領域での家族の協力態勢です。
親御さん、あるいは奥様(旦那様)の全面的な後押しが得られているかどうかです。
転職活動スタート前に、じっくりと話し合って、100%応援してもらえる状態にしておきましょう。
転職活動は、必ずしも順調に行くとは限りませんし、
心身ともに辛い時期を過ごすことになるかもしれません。
でも、家族の温かい応援があれば、きっと乗り切れます。
これらの諸条件が揃っているのであれば、転職活動を進めても良いタイミングではないでしょうか。
あなたのキャリアを求める欠員募集や増員のポジションが、いつ募集されるか分かりませんし、
その時期を狙うことなど不可能です。
あなたの側の条件、態勢が整った時、それが、あなたにとっての良い転職のタイミングなのです。