転職カウンセラーが、日々の業務の中で感じたことを綴っています。
統計数字やニュースからはつかみづらい"マーケットからのメッセージ"に触れて下さい。

外資IT企業の新規事業立上げ(年収1500万)

某米系の世界的なIT企業との打ち合わせ。


今回のポジションは「新規事業開発部長」だ。
ずっと2桁成長を続けて来た既存ビジネスが頭打ちとなっており、これを打破するための新規事業を立ち上げて欲しいという、なかなかエキサイティングなポジション。


伸び悩んでいるとはいえ、日本でも強固な基盤を持つ、既存ビジネスの事業ドメインのレイヤーを上に伸ばすか、下に伸ばすか?あるいは、横に領域を広げるか?すでに考え得るいくつかのネタはあるが、必ずしもそれらに固執する必要はなく、まったくゼロベースで考えてもらっても良いということだ。
さらには、外部企業をM&Aによって取り込み、一気にビジネスを立ち上げるという方法もあり……と、かなり自由度は高い。


IT企業出身者の方がフィット感はあるが、MUST条件ではない。
必要なのは、新規事業の立ち上げなど、新たなプロジェクトを自分が中心となってやり切り、成功させた経験。
業界は違っても、例えば、メーカーで海外子会社の立ち上げを行い、苦労を乗り越えられた方などは、ターゲットだ。


当初はひとりでスタートし、やがて人材を採用して組織づくりもし、部門を立ち上げ、そこの責任者となる予定なので、マネジメントスキルだけではなく、プレーヤーとしての能力も大いに求められる。


上司である40代中盤のディレクターへのレポートになるので、年齢的には40代前半がターゲットだが、35歳位からでも、人物見合いで十分に検討したいとのこと。
日本発、日本完結のプロジェクトではあるが、節目節目で米国本社へのレポートと説得が必要となるため、TOEIC900点レベルの高い英語力は当然求められる。


また、小規模の外資系企業を渡り歩いて来た方よりも、ある程度の規模感のある企業で組織人として経験を積んで来た人物の方が、フィット感は高そうだった。


面接官の顔ぶれを確認すると、元・IBM出身者が多く、上記の経験とスキルにプラスして、行動パターンも含めやはり大企業出身者の方が比較的相性は良さそうだ。


年収は、ズバリ1500万円。


90%はギャランティーされており、ほぼ1500万円はもらえるスキームだ。全社的に年収水準の高いこの企業にとっては特別高い年収とは言えないが、一般的には、それなりに魅力的なポジションと言えるだろう。


今までの新規事業立ち上げ、もしくは、何らかのプロジェクトマネジメント経験を活かして、更なるチャレンジを求めている方にとっては、良いお話ではないだろうか?

(No.111/I 記)

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