外資系大手IT企業にて
「ビジネスプランニングマネージャー」の採用について、部門の責任者との打合せ。
親しみやすい雰囲気を醸し出しながらも、少し話し出すと、
そのポイントを押さえた無駄の無い語り口から、
明らかに優秀なビジネスマンであることが感じられる。
前職をお尋ねすると、「大手戦略コンサルティングファーム」出身だという。
なるほど、と納得しながら、今回のご要望を詳しく伺う。
この企業に於ける「ビジネスプランニング」は、
世の中で言うところの経営企画に、もう少しオペレーションの要素を加味したものだと。
各種経費や人員数・人件費のプランニングとマネジメント、予実管理。
部門内の社員のやる気を高めたり、組織内コミュニケーションを活発化させる為の様々な仕掛け。
マーケティング活動の投資効果の測定と、その向上の為の施策の立案。
等々を行う。
組織コミュニケーションから、ファイナンス、マーケティング、事業戦略まで、
その守備範囲は多岐に亘る。
左脳と右脳、ロジックと共感性溢れるコミュニケーションの両方の素養が求められる。
本当にそんなに広範なスキルを持つ人材を探しているのか?
どこまで本気なのか?
との私の問いに、
「いや、経験よりも、ポテンシャルで考えてますよ」
とのお答え。
基本的な地頭の良さを備えていることを前提に、
ロジカルな思考と部門横断的なコミュニケーションを取れる能力があればOK。
年収面では最大でも1000万円程度で考えており、
経験の豊富なバリバリの経営企画のスペシャリストを求めている訳ではないようだ。
アクセンチュアやIBCSなどのコンサルティングファームで、
4〜5年の経験のある20代後半がイメージのようだ。
そこで実際に行っていた仕事は、いわゆるERPの導入コンサルでも構わないという。
本当に、経験値だけで考えている訳では無さそうだ。
この上司のレポートラインは、すぐに取締役になり、経営ボードとも近い仕事になる。
その取締役は、
「このチームは社内の教育機関にしたい」
と常々語っているのだそうだ。
つまり、このチームで様々な経験を積んだ若手が、社内の各部門に巣立って行き、そこで活躍する。
そんな、人材を輩出するエリート機関にしたいようだ。
だから、今後のキャリアについても、ファイナンスやマーケティング、
プロダクトグループなど様々なキャリアパスが考えられる。
決して、多くある話ではないが、
外資系と言えども、経験の浅い人材をジェネラリストとして採用して、
育てて行こうという考えもあるのだ。
ただし、英語力はそれなり以上に求められるのは当然。
点数はあまり関係ないのだが、目安としてTOEIC800点以上は欲しいレベルだ。
それから、これは上司の方の意向だと思われるが、
面接時には「ケース面接」が行われるようだ。
上記のお話の流れを考えれば、それも理解できるだろう。
将来の経営幹部へと繋がる、魅力的な求人案件ではないだろうか。
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