敬愛する経営者とのお話。
貸ビルや賃貸住宅のオーナーで、それらのメンテナンス業も手掛ける非上場の優良企業。
毎期、経常利益は、30〜40億円の幅で、とても安定している。
経営の要諦は、2点と伺った。
1つは、長期的な視点で、超・堅実経営に徹すること。
非公開会社だから出来るのかも知れないが、かと言って、非公開会社が、全て地に足の着いた堅実経営を実践している訳では無い。
2つ目は、長期雇用を前提に、とことん人を大切にすることにこだわり、安直に首を切らないこと。
現に、この会社の正式な定年は、75歳。
あせりも、力みも無く、至って謙虚なお人柄。健康で、意欲が衰えなければ、雇い続けている。
経営者の大きな役割は、人を活かすことであると。
翻って、最近流行りの経営手法に“洗脳?”され、この経営者と真逆のスタイルを採っている会社も、かなり見受けられる。
どちらの経営方針が正解か、一概に論じられないし、判断はしかねる。
しかしながら、就職活動で、走り回っている大学3年生や4年生の年代には、
後者のスタイルの方が、遙かに魅力的に映る様である。
いずれにしても、職業人生は、約40年間を指す。
就活中の学生さん達にこそ、長期的視点、じっくりと説明してあげたい。