お取引先のコンサルティング会社のトップの出版記念講演にお招きにあずかった。
コンサルタントとしてもとても評判の良い経営者の出版記念とあれば、どんな斬新な経営手法や新しいノウハウをご教示頂けるのかと好奇心&向学心満々で、会場を訪ねた。
まる一時間半、エネルギッシュに熱弁。
経営手法にもノウハウにもひと言も触れない。
しかし、誰ひとり、席を立つ人は居ない。皆、話に釘付け。
話の大部分は、奥様・お子様等のご家族の事、
ご自身のサラリーマン時代の修行の事、
創業のきっかけや自らの生き様や人生哲学について。
つまり、如何なる経緯で、心の底から、「お客様の役に立ちたい!」とど真剣に思える様になったかの魂の雄叫び、そのもの。
吐露なさる本心と言うか、本音には、一切虚飾が無く、且つ高邁である。
人は誰しも、天から見ても健全な理念には自ずと揺さ振られる。
自分の理念にも、今一度磨きをかけよう、と余熱にも揺さ振られながら、家路に就いた。