以前から親しくさせていただいている、あるJASDAQ上場のIT企業とのアポイント。
開口一番「今日来て貰ったのは、御社からの紹介人材の決定率が異常に高いので、どうやっているのかその秘訣を聞きたいと思ってね」と切り出された。
うーん、確かに比較的良く決定しているし、話をしていても芯に当っている感じはする。ただし「異常」と言う程でもないだろう。それだけ他からの決定率が低いと言うことだろうか。
実はこの企業ならではの特別なことはしていない。
ただ、以前からの密なお付き合いがあるので、ポジションのスペックだけではなく、社風との相性的なものは良く理解できているのかもしれない。
特にこの企業は、スキル・経験といったスペック重視ではなく、社風との相性や人柄、ポテンシャルの高さなど、なかなかデータベースマッチングでは測り難い点を重視していらっしゃる。
この企業の採用に於けるスタンスを踏まえて、私自身がお会いして、ご本人の転職の意向を充分に伺った上で、「この人は合いそうだな」「この人なら自信を持って紹介できるな」と自然に思える人材を紹介していたら、結果としてご縁が出来ていた、という好循環になっていただけだ。
採用を考えている企業と、転職を考えている人の間に、人間である人材紹介会社が入って、縁を取り持つ。
当たり前と言えばあまりに当たり前。人材紹介業の定義そのものだ。
でも現実に、この本当の意味での人材紹介業を実現できているところは多くは無いのだろう。コンピュータでは絶対に出来ない、極めて人間くさい仕事だ。たまたまかも知れないが、今日はそこをお客さんに褒めて頂いた。
理屈抜きに嬉しい。
今週も良い一週間だった。来週もまた頑張ろう。