ある一部上場会社の20周年記念の祝賀会にお招きにあずかる。
都内の立派なホテルの大広間。
事業内容も今の時代に合致し、業績も絶好調。現・会長と社長のお二人が共同創業者。お二人共、とても仲が良い。
他の経営者連中が羨む程。単に仲が良いという表現を超越する絶大な信頼関係で結ばれている。故に、経営方針も、理念も、幹部の間で練り上げられ、全く、ブレがないので、社員の方々も安心して、付いてゆける。その結果、同業比較でも、断トツに、社員の定着率も高い。
幹部の気持ちが通じ合って、ボードメンバーに一体感があってこそ、社内及び、全社の一体感が醸成されるというもの。案外、幹部同志の意思統一が図られていない会社、あちこちで、垣間見る。
一般社員に対する評価体系も人事制度も業績査定も重要なテーマだが、船をどこへ進めるかを船長以下取締役陣が、幹部一丸で、コンセンサスを得てこそ、乗組員は、身が入る。
昨今、日本人が、古来から大切にして来た“仲の良さ”が改めて、企業内でこそ問い直されていると感じるのは、私だけではあるまい。