2011年3月11日に東日本を襲った巨大地震と大津波は、
日本にとって戦後最大の自然災害となりました。
多くの犠牲者にお悔やみを申し上げます。
また、被災者の皆様へお見舞い申し上げます。
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100年に一度というリーマンショックからようやく立ち直り、
最高益を更新する企業も相次ぎ、求人総数も急速に回復し、
今年こそ転職活動を本格化させるぞと意気込んでおられた方にとっては、
今回の大震災の影響は気になるものと存じます。
公正に見て、中途採用計画の見直しだけでなく、
新卒採用の後倒しの影響も出てくるでしょう。
総論で言えば、求人数が減る事は止むを得ないでしょう。
しかし、今年の大きなトレンドは「グローバル化」であり、
現時点で公開されている求人の多くはグローバル化に伴う増員ニーズであり、
皮肉にも国内における求人の増加ではなかった為、
日本企業のグローバル化を促進するべく、
知識・経験を活かしたいとお考えになっておられる方には、
あまり影響はないものと察します。
逆に、英語力にあまり自信が持てなかった方は、
若干求人数が減るであろうこの機会に、
ご自身のキャリアプランの見直しや、語学を勉強する良い機会と捉えて、
ポジティブに実践してみては如何でしょうか?
先週求人のご依頼を頂いた、有名食品メーカーでは、同社のグローバル化に伴い、
旧東欧・CIS諸国への事業展開の為、英語でのビジネス経験がある
商社・銀行出身者で、ロシア語のヒアリングができる方を、
50歳位まででお探しになっておられます。
このような事例は枚挙にいとまがありませんが、
日本企業は世界展開を避けて通る事はできず、
求人のグローバル化は変わらないものと考えます。よって、
今迄国内マーケット一辺倒で育ってきた多くのビジネスマンには
”変わる事”が求められていると思います。
今更、英会話は・・・という方は、
ご自身の強みと思われる経験・知識を活かせるフィールドで、
じっくり転職活動をする事で良縁を得る事ができるものと存じます。
もちろん、多くの国内企業で、日本語オンリーでの求人もありますので、
その点はご安心下さいませ。
焦らない事が肝要です。
あくまでも、時代の趨勢としてグローバル化というトレンドを
ご理解頂きたいのです。
いずれにしても、企業は短期間で即戦力たりうる人材の確保に、
より一層注力していくものと思われますので、
各自のビジネス力をつけていく事が、転職する上での近道になるはずです。
自分の目の前の仕事に全力で取り組めない人が、
単なる転職によってハッピーになる事は難しいと思います。
今も、福島第一原発の現場で目の前の原子炉の爆発をくい止めようと
決死の覚悟で戦ってくださっている方々のように、
自らの課題に真正面から立ち向かい、
解決の為に汗水流す事が重要かと存じます。
(株)リクルートの行動指針である
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という”自己変革”が、
今多くのビジネスマンに求められているのではないでしょうか?