今年はきっと厳しい1年になるだろう。
ユーロ危機、中国のバブル崩壊などが現実のものとなった際の
日本経済への影響などを考えるとゾッとする。
また、日本国内に目を向けると、税と社会保障の一体改革、TPP問題など
国内の政治面においても課題は山積しており、その上、昨年は東日本大震災
&原発問題もあり、復興に向けてようやく緒についたばかりである。
そして、雇用面においては、求人総数は増えている事を実感するが、
メーカーを始めとして、ソーシャルゲームなどのネット企業が
積極的な海外展開に舵を切り、一層のグローバル化が進み、
もはや英語が苦手ですとは言ってられない切迫した雰囲気があり、
決して全ての人にとって雇用状況が改善しているとは言い難い状況である。
ただ、私は少しばかり楽観視している。
四面楚歌、八方塞がりの時は、チャンスだと思うのだ。
変化の時代だからだ。
世界の秩序そのものが変わる時には、既存のルールでは
処理し切れないチャンスがあると、私は思っている。
実際、新年の日経新聞では、経済に限らず、政治、スポーツ、芸能などの
分野で新しい息吹を感じる記事を多く目にした。ビジネスの分野においても、
新規ビジネスの萌芽を取り上げる記事も多く、新年早々気持ちが高ぶった。
しかし、こういう変化の多い時代は、いち個人としては気持ちが焦る事の方が
多いかもしれない。あれも、これもやらねばならないと気忙しくなるものだ。
ただ、ここで敢えて申し上げたい。
焦らずに、新年に決めた何か1つの事をやり抜こう、と。
新年恒例の箱根駅伝を観戦していて、今年の東洋大学の記録づくめの優勝は
凄いものがあったが、それよりも一人ひとりのランナーが与えられた区間を
責任を持って走り抜いた連続が、あの記録だと私は思う。
昨年の早稲田大学に21秒差で負けた屈辱が、東洋大学の1年の大成長に
繋がったのだと思う。ビジネスマンも同じだと思う。何か克服したい事、
成し遂げたい事を、各自心に秘めている事と思う。
その1つをやり抜こう。
多くは追わない事。
そして、365日走り続けよう。その先に、君の成長があると僕は信じている。
私も皆さんと同じように走り続けます。
そして、良き1年にしましょう。
本年も宜しくお願い致します!!