2012年も年が明けて、早いもので2週間が経過した。
新年のご挨拶まわりも一段落し、各担当からの報告を拾い集めてみると「バブル」が再来するような気がしてならないのだ。
ただし、勿論1980年代後半からの「日本のバブル」ではなく、東南アジア、南米、中近東、中国などのBRICs地域を対象にした「新興国バブル」の始まりがいよいよ本格化するのではないかと思うのだ。
そう思う理由の1つは、鉄道会社での海外都市開発プロジェクトの責任者の募集である。
勿論この求人案件だけでバブルの萌芽だという気は毛頭ないのだが、滅多に中途採用の求人依頼をしない会社からのオーダーというのは、何かひっかかるものがある。
この求人の骨子は、アジアの某国で、都市開発を行う責任者を年収2000万前後で探したいというものである。鉄道会社の中途採用で海外プロジェクトとはいえ、既存社員からのプロモーションではなく、外部から求めるという事は相当切迫した状態である事が想像される。
また、総合商社、エンジニアリング会社、ゼネコン、建機会社、資源開発会社、通信・ITインフラ会社など、国のかたちをつくる重要なインダストリーにおいて、日本の高い技術力を求めて、海外からオーダーが殺到しているとの事。その対応の為に増員したいという企業様が、今年は特に目立つ。
加えて、そういった日本企業のグローバル化の支援の為に、戦略コンサルティングファームも海外プロジェクト数が増大しており、コンサルタントの増員要請がかかっている。
更に、円高も手伝って、海外企業の買収も積極化しており、M&Aを手掛けるアドバイザリーファームや投資銀行などもM&Aがらみの人材の強化に動いている。
この流れが絡み合って、奔流になるといよいよ「新興国バブル」の到来となるのではないか、と勝手に想像するのである。
ただ、ここで問題がある。「求められる人材の要件」だ。
単に英語力があるというだけでなく、海外でのプロジェクト経験を有する方に羨望の眼差しが向けられているという事だ。
つまり、クロスボーダーで活躍できる希少人材であり、且つライバルは日本語のできる外国人である場合も増えてくるはずだ。
早々に英語力を磨き、海外での就業経験を積む必要がありそうだ。英語力に自信のない私を含む多くの日本人には耳の痛い話だ。
みんな、がんばろう!!