ゲームディレクター、26歳で 「3つの軸」 にこだわった転職

ゲームディレクター、26歳で 「3つの軸」 にこだわった転職

No.939
  • 現職

    マザーズ上場 ソーシャルアプリ企画・開発会社   ゲームディレクター

  • 前職

    東証1部上場 モバイルコンテンツプロバイダー   ゲームディレクター

河崎 美紀 氏 26歳 / 女性

学歴:立教大学 現代心理学部 卒

【1】 新卒での “就活” の際の志向

学生時代の就活時には、正直誰もが感じるであろう 「この仕事がしたい!」 というものが全くなく、漠然と色んな会社を見ていました。
その中で出会ったのが、新卒入社で入った今の会社です。
端的に言うと 「恋愛シュミレーションゲーム」 を提供する会社だったのですが、
ゲーム作りの全工程に携われる、という部分を魅力に感じ、
また、ストーリー作りをメインで行っている会社だったため、
月9のような恋愛ドラマ、恋愛韓流ドラマを日常的に見ていた経験を活かせるのでは? と感じました。

他の会社の説明会や面接、面談を通して固まってきたのが、以下 「3つの軸」 です。
1:面白いことを仕事にしたい
2:誰かの日常に寄り添い、日々の小さな喜びを感じられるようなモノづくりをしたい
3:自身の成長が望める環境

この軸は現在でも全く変わっておりませんので、
大学時代に忙しく走り回って、色んな会社に足を運んだことは間違いではなかったと思います。

【2】 前職での担当業務や学んだこと

前職では、若手社員でもゲーム作りに関わる一連の業務をすべて任されたため、非常に学ぶことの多い環境でした。

シュミレーションゲームと一口に言っても、ストーリー作りだけではなく、
イラストのディレクションや、システム的な仕様書の作成、
UIデザインや素材のサイズまで記載した細かなデザイン仕様書の作成も行いますし、
実際に運用が始まってからは、KPI 等でユーザー動向を監視し、
需要に応じて、新たな施策を検討していきます。
また、納期を設定し、スケジュールの管理を行い、開発やデザインの進捗確認、
更には予算管理、経費関連の管理まで、本当にすべてのことに携わりました。

ゲーム作り、と一口に言うとクリエイティブな印象を持たれがちですが、
収支の管理まで行うことで、現実的な数字で実感を持ち、自分のサイトに責任を持ち、
命を懸けて育てることができましたので、本当に大変でしたが、学ぶことは多かったです。

【3】 転職を考えた背景やきっかけ

1:給料面、昇給制度に関して

業務の負担が大きく、実際に売上を立てている一番大変な職種と、
いつも定時で帰っているような職種が同程度の給料であることを
疑問に感じ始めたことがきっかけでした。
昇格制度に関しても、特に明確なルールがなく、納得感が全くなかったり、
明らかなお気に入り人事であったり、「昇格はチーム編成の際の運」 と上司が言ってしまったり、という杜撰さでした。

2:目指したい人物像が会社内に不在

新卒の頃は言われたことをまずこなしていくことに必死になっていましたが、
作業を一通り出来るようになった2、3年目には、
次に目指すべきステージを模索するようになりました。
しかし、自分の人生を長い目で見た時に目指したくなるような上司はおらず、
会社からは特にそのような指導もなく、目の前のタスクを馬車馬のようにこなす日々でした。
会社としての発展を考えれば、目の前のタスクをこなし、営業利益を増やすことが正解なのかもしれませんが、残業も多く疲弊した際、長いスパンでの目標を見失い、
また同時期に体調を崩しがちになったことで、今後この会社で働いていく意義がないと判断し、転職を考えるようになりました。

3:自分の行いたいクリエイティブが実現できない

ケータイゲームを作っていく中で、より効果の高いネイティブアプリを作っていきたいと考えていましたが、会社として安定的に売上を伸ばしていくため、
ガワネイティブアプリにより力を入れる方針が定まったことが最も大きな転機でした。

【4】 こだわった点

【1】 に記載した、学生時代の就活時に立てた 「3つの軸」 は絶対に譲れない点でした。
でなければ、転職活動をする意味自体がなくなってしまうからです。

【5】 転職活動を通じて

私は転職活動をはじめて行うため、知り合いに(株)エリートネットワークの今沢様を紹介して頂き、企業選びからご指導頂きました。
仕事内容は好きだったため、ゲーム業界で働きたいという意思は固まっていたのですが、
実際の企業名や、内情に関しては全くの無知であったため、色々教えて頂き、大変感謝しております。

そして、受ける企業が定まった後ですが、面接という難関が立ちはだかりました。
私は面接が本当に苦手であり、苦手意識から一回目の面接は玉砕。
面接官個人との相性もあったとは思いますが、
自分の得意分野の話ですらまともにアピールできなかったように思います。
面接のシュミレーションは前日に何度も行っておりましたが、想定通りの質問は3、4つ程度でした。

その後、また今沢様と面談をして頂き、前回の反省点を振り返りました。
自分に足りなかった部分は……と考え、どこでも聞かれるような面接対策ばかりではなく、
自分が仕事において、どのようなことをやってきたか、何が好きで何をやっていきたいか、
と言うことを、より深く掘り下げることで、二回目の面接から、前準備をしていた際のテンプレートのような通り一遍の回答ではなく、個々の質問に対しての回答、というように会話のキャッチボールを楽しむように、求められる回答ができるようになりました。

それからの面接はトントン拍子で、一番志望度が高かった会社に最初に内定を頂くことができました。

最初からこうしておけば……とも思いましたが、
面接を重ねていく内に、面接官が何を聞きたいのかが見えてきたため、
やはり面接は回数を重ねることがとても重要なのだな、と実感しました。

また、エージェントさんを通して応募頂くことで、
選考が上手くいかずダメだった場合でも、面接後に先方の意図を伺えるので、すごく有意義だと感じました。

【6】 次の職場に賭ける意気込み

次の職場に決めた決定打は 「人」 の良さです。
面接を進めていく際に気付いたことでもありましたが、内定後のフォローも手厚く、
現在有給消化中ですが、既に早く働きたい気持ちでいっぱいです。
年収は上がりませんが…… (笑)
今まで働いてきたことも含めて、自分ができる最大限の努力をしていきたいと思っております。

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