東証2部上場 事業承継コンサルティング会社 富裕層向け営業
大手地方銀行 富裕層向け営業、外部出向 (株式上場の税理士法人)
津田 貴浩 氏 33歳 / 男性
学歴:横浜国立大学 経営学部 経営学科 卒
体育会ラクロス部 主務 (1部昇格)
ファイナンシャル・プランニング 技能検定 1級 (FP1級)
証券外務員一種
内部管理責任者
突然ですが、皆さんは人生の夢や理想を持って、日々を過ごしていますか?
唐突に、変な質問をしてしまいましたが、それは他ならぬ自分自身が夢や理想を語ることを忘れてしまっていたからです。
私は、高校卒業時に、「ワクワクドキドキした人生を過ごす」 という人生の目標を立て、「人との一期一会に感謝して、お世話になったすべての方のお役に立つために仕事する」 という日々の目標を持っていました。が、20代で結婚して2児の子供にも恵まれ、住宅ローンを借りて新築マンションも手に入れ、銀行での給与等にも何不自由なく過ごしている中で、自分なりに満足感を感じ、何よりも銀行の中で理想や夢を語ることが気恥ずかしいと感じる自分になってしまい、初心を忘れてしまっていました。
仕事・育児・介護等様々なタイミングが重なって転職を考え始めた、そんな時でした。数年前に何気なくインターネットで見つけたエリートネットワーク社の 『転職体験記』 を、インターネットのお気に入りに登録していたことを思い出したのは……。
私は、約10年前のリーマンショック前の比較的景気のいい時に前職の銀行に入行致しました。当時は電力やガス会社などインフラ業界にも関心があったのですが、祖父と父が銀行員という環境で育ったこともあり、面接でお会いした 『ひと』 との相性が最もいいと感じた地方銀行に決めました。
自分が最初に感じた印象の通り、最初に配属された大型のターミナル店舗 (行員とパートで約200名) で様々な方との一期一会がありました。中でも、社会人の師匠とも言える上司との出会いが私のキャリアを決定づけたと言っても過言ではありません。今も現役の支店長をされているその方からは、「プロとして覚悟を持って仕事に取り組みなさい」 と時に厳しく、時に優しくご指導いただきました。約10年間支店の営業職として富裕層を中心にキャリアを構築してきましたが、師匠の教えの通りに愚直に頑張った結果、前職では自分の想定していた以上のキャリアが形成できたと感じています。
直近1年は、社内公募による外部出向で選抜され、税理士法人に出向しておりました。銀行が事業承継提案や相続提案などのコンサル営業を強化していく中で、今後必要となる知識、経験を深めていく上での人的ネットワークの構築と専門性の強化が私に課せられた使命でした。
実際に出向してみて色々なことを学びましたが、特に以下の2つは強く印象に残っています。それは、[1] 出向先の税理士法人には謙虚で勉強熱心、仕事熱心な若い人が多く、公認会計士や税理士のような難関資格を保有なさっている方々が 「まだまだ自分は勉強不足……」 と日々の勉強を怠らないこと。 [2] そのような (私と) 同世代の方々がご自身の夢や理想を熱く語り、ご活躍されていること、でした。
そうした同世代の熱い方々と日々を過ごす中で、「自分の得意分野で世界を相手に勝負せよ」 という大学時代の恩師の言葉を思い出しました。それからは自問自答を繰り返しました。「自分の得意分野は何であったか」 「自分は世界を相手に勝負しているのか」 「そもそも、夢や理想を語ることをすっかり忘れて日々の目の前の仕事に埋没している自分に人に誇れるだけの得意分野なんてあるのか」 と……。
そんな自分と向き合う日々の中、共働きでの2児の育児、義理の母の急な介護、予期せぬ異動などが重なって体調を崩して (突発性難聴) しまい、短期間休職に入ることになりました。家族を抱えてどうしたものかと悩む日々でしたが、「自ら機会をつくり、機会によって自らを変えよ」 という株式会社リクルート創業者の江副 浩正氏の言葉を思い出し、自分を育ててくれた上司や仲間、お客様には恩があるものの、体調を崩したことも何かのきっかけ、天からの声だと前向きに考えて転職を決断しました。
すべて、担当の杉本様との出会いに尽きます。他の方の 『転職体験記』 にも、「杉本さんは最初の面談時に2時間近く時間を割いてくださり、人生観や悩み事などの転職に直接関係ない話をしてくださる。」 と記載がありましたが、私の場合も全く同じでした。
3時間近く、私のまとまりのない話を聞いていていただき、会話の中で、「実績などキャリアには申し分がないと思われますが、健康面が若干気になります。津田さんが健康を損なった一つの要因は自律神経の乱れだと思います。交感神経と副交感神経って知っていますか?」 「自律神経を整える上で、呼吸法が非常に有効。目をつむったままの無心の状態で吐いて吸って、吐いて吸って……を繰り返しながら呼吸をすることがポイントです。まずはご自宅で座禅をしてみてはいかがですか?」 といった健康法や、「津田さんは体育会系出身ということもあり、勝負事には熱く燃えるタイプだと思いますが、人生においての勝ち負けは他者との競争では決着がつかない。負ける時は自分自身に負ける時、すなわち”自滅”で勝負が決します。」 「人生における幸せって意外と近くにあったりするものですよ。今人生の節目として色々なことを思い悩んでいると思いますが、隣で支えてくれている奥様を大事にすることが一番大切なことかもしれませんよ」 などの転職に直接は関係のない人生論等について淡々と諭すように話をしてくださいました。
カウンセリングが終わり、最後の最後に転職先候補企業の一覧リストを提示していただけるのか、と考えていたところ、「本日はこれで終了です」 とのお言葉……。「あまり時間がないので、求人情報など一部でも教えていただきたいのですが」 の私の言葉に杉本さんははっきりと、「(津田さんは) そわそわして目が合わせられていない。この状況で面接を受けてもすべて落ちます。まずは、呼吸を整えて。それから前に進みましょう」 とダメ出しをいただき (笑)、私の転職活動がスタートしました。
「色々アピールしたいことは沢山あると思いますが、キーワードを一つに絞って、勝負しましょう!」 とのアドバイスに従って、『富裕層向け営業』 というキーワードをいただいてからは書類審査及び面接が面白いようにうまくいきました。なお、エリートネットワーク社の松井社長がHPに記載されておられた 「元気でエネルギーに満ち溢れているかどうか」 「ものの考え方が健全であるかどうか」 というポイントを意識して面接に臨んだこともうまくいった要因だったと思います。
また、面接前には、転職活動を通じて軸となるもの、すなわち、迷った時に指針となる軸を決めました。
それは、以下の3点です。
[1] ハングリーな環境で、ストイックに熱く働ける環境があるか
[2] 働く上で将来的に組織に依存しないように、仕事を通じて専門性を磨ける環境があるか
[3] 尊敬できる上司、先輩、仲間と長く働ける環境があるか
以上のぶれない軸を決めてからは気持ちがとても楽になったことを覚えています。ともすれば、大企業のネームバリューや給与面、福利厚生面などに目を奪われがちですが、自分の人生にとって、また、家族や健康面を考えた時に、心身ともに充実して働ける環境を妥協することなく探そうと決めました。自分の軸は、企業の方に伝えることではなく、自分の内面にとどめておくことかもしれませんが、自分が絶対に譲れないこと、好きだからこそワクワクすることを軸として明確にすることは、これから転職活動をされる方には特におススメしたいと思います。
「転職希望者との会話内容の80%が人生相談ですよ」 と杉本さんは常々おっしゃっていました。自分自身も、選考が進むにつれて、安定した銀行を去ることが決定的になり、不安が募った妻とともに人生相談に乗っていただき、最初から最後まで本当に色々な局面で助けていただきました。新卒での応募時にこうした方がいらっしゃれば、どれだけ就職活動が楽だったかと思わずにはいられませんでした。また、書類審査で不採用となった時には杉本様の 「受かる、落ちるは気にしない。ご縁ものだから暗くなってはダメ!」 との言葉に励まされました。
最終的に、信託銀行や税理士法人などから内定をいただきましたが、事業承継コンサルという将来性のある仕事に加えて、上司となる方が最も熱心に誘ってくださり、且つ、転職活動開始時に決めた指針をすべて満たすと感じた現在の会社に入社を決めました。入社してまだ1週間ですが、若い方主体のチームの雰囲気には活気があり、毎日会社に行くのが楽しみでこれからの新しい仕事人生にワクワクしております。
また、前向きな転職活動と併せて、ともすれば不安になりがちな退職時に際しても、数多くの転職者との対話をもとにしたアドバイスのお陰で、比較的円満に退職できたことも感謝しております。
繰り返しになりますが、エリートネットワーク社の杉本様と出会えて、本当に良かったと思っております。 (ワイロはいただいておりません、念のため (笑) ) 他の転職エージェント会社を1回だけ利用させていただきましたが、転職者との相談窓口担当と、採用検討企業担当が別々の方であるため、時間がかかる上に、お会いしたこともない担当 (企業側担当) との電話でのやり取りだけでは正直信頼ができず、途中で利用をやめました。エリートネットワーク社のみにお世話になることにして正解でした。やはり、『一気通貫』 でお互いの顔が見えていて各企業の担当者とも懇意にされている信頼できる杉本さんに全てをお願いさせていただけたのは良かったです。
今後は、杉本さんや支えてくれた妻やまだ小さい娘や息子、社会人としてここまで成長させてくださった前職の上司や仲間、自分を採用してくださった現職の上司への感謝の気持ちを胸に、恩返しできるように愚直に仕事に励んで参ります。
今回、予期せぬタイミングで体調を崩して少なからず困惑した時期もございましたが、「あの逆境が自分を成長させてくれる糧になった」 「あの時転職をしたことがターニングポイントになり、健康を大切にしながら、人生の大半の時間を占める仕事にワクワク感を持って、取り組めるようになった。」 と将来言えるように全力投球します。
最後になりますが、私の拙い文章がこれから転職に臨む方々のお役に少しでもなって、日本に夢と理想を語れるサラリーマンが一人でも増えていくことを心から願っております。